先週に続いて、ボズの大ヒットアルバム「シルク・ディグリーズ」から。
日本でも大ヒットした「ウィー・アー・オール・アローン」。だがこの曲は、ブラジルでもメロドラマの主題歌に使われたこともあって大ヒットした。確かに、ロマンティックな曲。
ところで1977年に、リタ・クーリッジもこの曲をカバーして大ヒットさせたが、その時の邦題は「みんな一人ぼっち」だった。
1977年といえば、映画「未知との遭遇」が公開された年だ。スティーヴン・スピルバーグが、宇宙人とのコンタクトを描いたこの映画のポスターには、次のようなコピーが書かれていた。
We are not alone
「ウィー・アー・オール・アローン」を聴きながらそのポスターを見ると、それはそのまま、「僕らはひとりぼっちじゃない」という意味に読めた。
でも大人になって、世の中のことと、英語について少しだけ詳しくなると、「アローン」には「だけ」という意味があることを知った。
だから映画のポスターは、この宇宙に暮らしているのは地球の人間だけではないのだというメッセージだったし、何よりも、歌のタイトルの意味は、「ふたりだけ」だったのだ。
窓を閉じ
灯りを落とすのさ
きっとうまく行くから
何も心配することなんてない。。。
ボズが歌ったのは「ひとりぼっち」の歌ではなく「ふたりぼっち」の時の、大人の世界だったのである。もっとも、男性にとって、女性はいつも異星人のような存在だけれど。
そして「みんなひとりぼっち」という邦題はいつかしら忘れられ、このロマンティックな名曲は原題そのままにカタカナ表記されるようになったのである。


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