TAP the CHART

No.1アルバム1965-2017〜ブラック・ミュージックのスーパースターたち

2017.07.10

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「TAP the CHART」第80回

公民権運動とシンクロしながら「ソウル」が全盛期を迎えていた60年代半ば。アメリカのBillboardはブラック・ミュージックに特化した「R&Bアルバムチャート」をスタートさせた。70年代の「ファンク」や「ニューソウル」、後半の「ディスコ」期を経て、80年代には「ブラック・コンテンポラリー」や「ニュージャックスウィング」などでブラック・ミュージックは過去の流れを総括。90年代には新たに「ヒップホップ/ラップ」が主流になっていく。

同時期、ロックの世界でも「オルタナティヴ」の流れがメインストリーム化してしまうという逆転現象が起こったが、ブラック・ミュージックの世界でも似たようなことが起こっていたのだ。その後、R&B(リズム・アンド・ブルーズ)は「アール・アンド・ビー」と呼ばれるようになり、ヒップホップとシンクロしながら新世代のアーティストを量産。2013年以降、「R&B/Hip Hopチャート」と名を変えて発表されるようになった。

ロック同様、このあたりから動向が分からなくなった(興味が薄くなった)人も少なくないと思うので、今回は1965年に始まったR&Bのアルバムチャートより、現在まで歴史や記録を作ってきたスターたちを簡単に紹介していこう。

【ALL-TIME TOP R&B ALBUMS】*R&BのアルバムチャートでNo.1を獲得したタイトルのうち、15週以上のもの。

①37週/『Thriller』マイケル・ジャクソン(1982)
やはりここでもマイケルは強かった。世界で最も売れたアルバムでもある。


②29週/『Please Hammer, Don’t Hurt ‘Em』M.C.ハマー(1990)
ラップを取り入れてベストセラー化。リック・ジェームスの「Super Freak」をサンプリングした「U Can’t Touch This」などが大ヒット。日本でも話題になった。

③26週/『Just Like the First Time』フレディ・ジャクソン(1986)
85年のデビュー曲「Rock Me Tonight」でその名を永遠にR&B史に刻んだ男のセカンド。

④23週/『Can’t Slow Down』ライオネル・リッチー(1983)
コモドアーズ時代より大きな成功を収めたバラディアー。ベストセラー化したのが本作。

⑤20週/『Street Songs』リック・ジェームス(1981)
一時期はマイケルよりも勢いのあったファンク・スター。ヒップホップへの影響大。

⑤20週/『Songs in the Key of Life』スティーヴィー・ワンダー(1976)
70年代の黒人音楽の頂き的存在。キャリア史上で最もヒットしたのが本作。

⑦19週/『Purple Rain』プリンス(1984)
80年代のプリンスは革命だった。彼の名が世界へ広まったのは紛れもなく本作。
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⑧18週/『Bad』マイケル・ジャクソン(1987)
ポップチャートでも本作からNo.1ヒットが連発した。

⑧18週/『The Temptations Sing Smokey』テンプテーションズ(1965)
モータウンでミラクルズとともにコーラスグループの魅力を伝えてくれたのが彼ら。

⑩17週/『Aretha Now』アレサ・フランクリン(1968)
ソウル界の生ける伝説の一人。アレサを聴き始めるのならこの時期から。

⑪16週/『Recovery』エミネム(2010)
白人でのエントリー。ゼロ年代最大のスーパースター。

⑪16週/『Off The Wall』マイケル・ジャクソン(1979)
マイケル伝説の序章が本作。

⑪16週/『Lady Soul』アレサ・フランクリン(1968)
アレサの名盤の一つ。

⑭15週/『Puzzle People』テンプテーションズ(1969)
ブラック・ミュージックのチャートで、No.1アルバム数が最も多いのは彼らだ。


【TOP R&B ARTISTS】*R&BのアルバムチャートでNo.1の獲得枚数が6枚以上あるアーティストを対象。

17枚/テンプテーションズ

13枚/ジェイ・Z
凄まじい勢いでNo.1アルバムを量産するラッパー。妻ビヨンセと「世界で最も稼ぐ影響力のある夫婦」を継続中。

13枚/R・ケリー
「アール・アンド・ビー」を代表するシンガー。

10枚/アレサ・フランクリン/strong>

10枚/スティーヴィー・ワンダー

10枚/メアリー・J・ブライジ
90年代前半に「ヒップホップ・ソウル」で新時代の到来を告げた実力派女性シンガー。

9枚/アイズレー・ブラザーズ
50年代から時代の変化を取り入れながら活動を続ける伝説のグループ。

9枚/マイケル・ジャクソン

9枚/ルーサー・ヴァンドロス
ブラコンの実力派シンガー。

8枚/ナズ
ニューヨーク出身の人気ラッパー。

8枚/リル・ウェイン
ニューオーリンズ出身の人気ラッパー。

8枚/ゲーム
西海岸出身のギャングスタ・ラッパー。

7枚/シュープリームス
モータウンの看板娘的存在となった女性グループ。ダイアナ・ロスが在籍。
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7枚/マーヴィン・ゲイ
ニューソウル永遠の名作『What’s Going On』もいいが、遺作『Midnight Love』も素晴らしい。

7枚/ジャネット・ジャクソン
マイケルの妹として有名になったが、次第に個性を確立。80年代後半〜90年代前半の一大ダンスブームのシンボル的存在。

7枚/マライア・キャリー
90年代に驚異的な成功を収めた元祖セレブ系歌姫。

7枚/2パック
ラッパーとは現代のブルーズマンだ。ギャングスタ東西抗争でこの世を去った伝説のラッパー。

7枚/エミネム

7枚/アリシア・キーズ
ベートーヴェンのピアノが衝撃的だったデビュー作以来、ブラック・ミュージックを牽引し続ける一人。

7枚/カニエ・ウエスト
従来のヒップホップのイメージを変えたラッパー。テイラー・スウィフト事件でも有名に。

7枚/T.I.
アトランタ出身のラッパー。「南部のジェイ・Z」とも言われる。

7枚/ドレイク
カナダ出身のラッパー。現在最も人気がある。

6枚/アイザック・ヘイズ、アル・グリーン、グラディス・ナイト、バリー・ホワイト、アース・ウィンド・アンド・ファイアー、プリンス、キース・スウェット、スヌープ・ドッグ、DMX、ビヨンセ

(シングル編はこちら)
No.1シングル1942-2017〜ブラック・ミュージックのスーパースターたち

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