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黒革の美学〜ラモーンズほか

2013.11.20

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「TAP the COLOR」連載第4回

黒革──それはロックの持つ衝動、哀切、知性、色気などが呼吸する世界。これを身につけるだけで、誰もがロックの美学を共有することができる魔法のアイテム。このコーナーをスタートさせる時、黒で真っ先に思い浮かんだのがこのキーワード。

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quatro
スージー・クアトロ『Quatro』(1974)
グラムロック時代に登場した元祖フィーメイル・ロッカー。ブラックレザーのファッション、ハスキーで甲高い声、ハードなサウンド、振る舞い。そのどれもが溶け合ってヨーロッパで大ブレイク。セカンド作のジャケが眩しい。日本では「サディスティック・ロックの女王」と言われていた!

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ブルース・スプリングスティーン『Born to Run』(1975)
正確にはボス率いるEストリート・バンドの金字塔的作品。「Thunder Road」から「Jungleland」まですべてが裏通りの青春情景。吐息と鼓動。そんな世界を見事に表現したこのヴィジュアル。ビッグマンことクラレンス・クレモンズとのツーショットが今では泣ける。

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ラモーンズ『Ramones』(1976)
ライダースジャケット、ジーンズ、スニーカー──ロックの3大ファッションアイテムはラモーンズなくして語れず。全員が兄弟でもないのにラモーン姓を名乗り、3分足らずのスリーコードをかき鳴らす。それを20年以上も続けた。世界で一番偉大な「1,2,3,4!」は今でもラモーンズだ。

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ストロークス『Is This It』(2001)
米国でラップメタルやエモ、英国でいわゆる叙情的なロックが幅を利かせていた21世紀最初の年。都会臭を強烈に放つバンドがNYから登場した。ストロークスこそ、黒革の美学を現在に受け継ぐバンド。「The Modern Age」の旋律に故ルー・リードを想いながら。

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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http://www.tapthepop.net/author/nakano
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