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7月に去ったレジェンド①〜ジョン・コルトレーン/クラレンス・ホワイトほか

2016.07.27

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「TAP the COLOR」連載第144回

7月に亡くなった伝説のミュージシャンたち。7/6 フレッド・マクダウェル、7/15 クラレンス・ホワイト、7/17 ジョン・コルトレーン、ビリー・ホリデイ、7/18 ニコ、7/19 レフティ・フリーゼル、7/26 J.J.ケイル、7/31 バド・パウエル。今夜は、偉大なレジェンドたちが遺した音楽と向き合う時間を過ごしたい。

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The-Byrds-Dr-Byrds-Mr-Hyde-Ristampa-vinile-lp2 ザ・バーズ『Dr. Byrds & Mr. Hyde』(1969)
1973年7月15日、29歳で逝った伝説のギタリスト。ブルーグラスシーンやセッションミュージシャンとして活躍後、本作でザ・バーズに正式加入。グラム・パーソンズが去った後のバンドで、彼の存在意義と音楽的貢献は極めて大きかった。在籍時にヒット曲やヒットアルバムはないものの、そんなことはどうでもいいほど、クラレンスに対するリスペクトと再評価は高まっている。


J_J_Cale-The_Very_Best_Of_J_J_Cale-Frontal J.J.ケイル『The Very Best of J.J.Cale』
2013年7月26日、79歳で死去した伝説のミュージシャン。オクラホマ州タルサ出身で、レイドバック・サウンドの代名詞的存在。アメリカの風景や旅路を音として表現するアーティストの中でも最重要人物の一人。エリック・クラプトンが憧れた、と言ったほうが早いかも。「After Midnight」「Cocaine」はJ.J.の作品だ。本作は彼の軌跡を辿るアンソロジー。


capa ジョン・コルトレーン『My Favorite Things』(1961)
1967年7月17日、享年40。モダン・ジャズ界の巨人。コルトレーンがモード・ジャズに本格的に取り組んだのが本作。特筆すべきはソプラノ・サックスによるプレイで、タイトル曲は重要なレパートリーにもなった。バラードの人気曲「Everytime We Say Goodbye」も収録。60年代の彼の軌跡はジャズを超えた音楽の探求。その始まりの記録がここにある。


The-Scene-Changes-The-Amazing-Bud-Powell-Volume-5-cover バド・パウエル『The Scene Changes: The Amazing Bud Powell (Vol. 5)』(1959)
1966年7月31日、41歳で亡くなった天才ジャズ・ピアニスト。ブルーノートに残したプレイは歴史的録音。精神的な病に取りつかれた人でもあるが、50年代の作品群は名盤揃い。本作は日本のジャズファンで知らぬ者はいない「クレオパトラの夢」を収録。歌心の深い表現は、この後のパリ生活へと繋がっていく。映画『ラウンド・ミッドナイト』はバドの実話でもある。


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