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1月のナンバーワンアルバム②〜ピンク・フロイド/ヴァンパイア・ウィークエンドほか

2018.01.10

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「TAP the COLOR」連載第230回〜WHITE〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。1月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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シカゴ『Chicago IX: Chicago’s Greatest Hits』(1975)
1969年のデビューから73年までのヒット曲で振り返るシカゴ最初のベスト盤(5週連続1位)。人気の「25 or 6 to 4」や「Saturday in the Park」などを収録。本作を含むテリー・キャス在籍時の12枚のアルバムは、すべてプラチナディスクを獲得。シカゴと言えば、バンドのロゴがデザインされたジャケット(毎作変わる)で時代の移り変わりを実感できるのが楽しい。


ピンク・フロイド『The Wall』(1979)
ピンク・フロイドというより、フロントマンのロジャー・ウォーターズの悲しみと葛藤と狂気から生まれた、ロック史上最も恐るべき2枚組大作(15週連続1位)。極めて映像的/視覚的な音源はツアー時のステージセットで反映されたが、もちろん映画化もされてボブ・ゲルドフ主演によってその世界観を体験できるようになっている。ロックに裏の歴史があるとすれば、そこにあまりにも大きな足跡を残し続けてきたのがピンク・フロイドだ。
(こちらのコラムもお読みください)
ピンク・フロイド/ザ・ウォール〜ロック界にそびえ建つロジャー・ウォーターズの“壁”

ブルース・スプリングスティーン『Born in the U.S.A.』(1984)
スプリングスティーンとEストリート・バンドの名が世界的に知れ渡った驚異のベストセラー(7週1位)。同時期のナンバーワンをプリンスの『Purple Rain』と争いつつ、「Dancing in the Dark」「Cover Me」など7曲ものトップ10ヒットも生まれた。日本でもMTVで洋楽に慣れ親しんだ若い世代にもごく自然に浸透。ちなみに、初来日公演となった1985年の国立代々木競技場で、タイトル曲で盛り上がる観衆の光景にちょっとした違和感も。

ヴァンパイア・ウィークエンド『Contra』(2010)
ストロークスが切り拓いたニューヨークのゼロ年代。数々のインディー・ロックのバンドが登場したが、中でも2008年にデビューしたコロンビア大学出身の4人組のアフロ・ポップやバロック音楽は耳に残った。本作は彼らのセカンドで早くも1位を獲得(1週)。音楽性の幅もさらに広げた。バンドのセンスの良さは、例えば印象的なジャケットにも現れている。

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