季節(いま)の歌

ハロウィンの歌〜あのマリリン・マンソンもカヴァーした異形の(!?)劇中歌〜

2015.10.25

Pocket
LINEで送る

ハロウィンですね。
その語源は、Hallow(神聖な)+een(even=evening)。
万聖節ではAll Hallow’sと言い、その前日である事からAll Hallow’s Eveと呼ばれていたのがHallow E’enとなり、さらに短縮されてHalloweenと呼ばれるようになったというのが有力な説とのこと。
その起源は古く、古代ケルト民族のドルイド教の収穫祭の行事に、ローマの果家女神Pomonaの祭が加味されたものらしいです。
その後、キリスト教が伝来していき、現在のHalloweenという名前になったのです。
つまり、Halloweenは、古代ケルト・古代ローマ・キリスト教という3つの要素が混合したものなのです。
ハロウィンで使われるカボチャをくり抜いたちょうちんは“ジャック・オ・ランタン=ジャックのちょうちん”と言います。 
ジャックとは、昔アイルランドの国に住んでいた酒好きの悪人です。
ジャックはハロウィンの日に悪霊を騙してしまった事がある為、死んでしまった後天国にも地獄にも行けずに世界中をさまよい続ける羽目になってしまった男です。
その時にジャックの足下を照らしてくれたのが、カブをくり抜いたちょうちんだそうです。
アイルランドでは、いつしかジャックの持つちょうちんが死んだ人々の魂のシンボルとなりました。
このお話がカブに馴染みのないアメリカに伝わると、カブがカボチャに変わり、アメリカでたくさん採れるカボチャでちょうちんを作るようになったそうです。


今回の<季節(いま)の歌>は、奇才ティム・バートンの最高傑作とも云われているミュージカル映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のオープニングを飾った異形の(!?)劇中歌をご紹介します♪


♪「This Is Halloween」/ 映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』オープニングソング(日本語版)


(墓場の幽霊たち)
のぞいてみないか?
不思議すぎる世界を
案内するよ
ぼくらのハロウィン

これがハロウィン 楽しいハロウィン
かぼちゃは悲鳴を上げる
これがハロウィン 街中騒ぐ
トリックオアトリート みんなが死ぬ日まで

恐怖の街に 響く悲鳴
素敵なハロウィン

(妖怪たち)
ベッドに隠れる俺を見ろ
鋭いキバに真っ赤な目
階段に隠れる俺を見ろ
ヘビの指に髪の毛蜘蛛

(コーラス)
これがハロウィン 楽しいハロウィン
(吸血鬼ブラザーズ)
ハロウィン ハロウィン ハロウィン ハロウィン

ハロウィンタウン この街は
パンプキンソングに大喝采

(市長さん)
ハロウィンタウン この街は
みんなが恐怖を大歓迎

(コーラス)
通りの角を 曲がってごらん
わくわくしちゃうぜ 何かが

(狼男たち)
Scary!
赤黒
ネバネバ
怖いだろ!?
(魔女)
あら全然よ?

(魔女)
呪いの言葉 唱えるだけで
闇夜の月に乗るわ

(首吊の木)
恐怖の街に 響く悲鳴
(ハングドマン)
素敵なハロウィン

(ピエロ)
あたしはピエロよお顔が変
いきなり現れすぐ消える

(コーラス・サリー)
背中が冷たく感じたら
僕らの黒髪 揺らす風

(ブギー)
おれ様月夜に 映る影
恐怖の夢なら お任せだ!

(コーラス)
これが ハロウィン 楽しいハロウィン
ハロウィン ハロウィン ハロウィン ハロウィン

(死体ボーイ3人組)
あっちもこっちも怖いんだ
そうじゃないと つまらない
(死体ママ・パパ)
それがみんなの
仕事さ ハロウィン

(市長さん)
ハロウィンタウン! この街は
みんなが恐怖を 大歓迎

(コーラス)
素敵なジャックに 脅かされたら
たちまち心臓 止まるよ

これがハロウィン 楽しいハロウィン
特別な男のお通りだ

英雄ジャック われらの王
みんな拍手で たたえろ

今日は ハロウィン 楽しい ハロウィン
ハロウィン ハロウィン ハロウィン ハロウィン

(死体ボーイ3人)
ハロウィンタウン この街は
パンプキンソングに 大喝采

(全員)
ラ・ラ・ラ・ラーラーラ…ヘイ!


1993年にアニメーション作品として初めて公開され、2006年には3D化された奇才ティム・バートンの“最高傑作”とも云われているミュージカル映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』(原作:ティム・バートン/監督:ヘンリー・セリック)。
ロマンティックなガイコツ男ジャックが、ハロウィン村でクリスマスを開催しようと奮闘して、オドロオドロしいものになってしまうという、おかしくてちょっと切ないその物語は、キャラクターの人気もあって長年愛され続けている。
作品のオープニングを飾るのがこの「This Is Halloween」なのだ。
曲を作ったのは、ダニー・エルフマンというアメリカの作曲家。
ティム・バートン監督作品の音楽担当として常連の人物だ。

♪「This Is Halloween」/映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』オープニングソング(オリジナル)




manson
2008年、このハロウィンソングを“異形のカリスマ”としてロック界に君臨する男マリリン・マンソンが、まさに“我がもの顔”でカヴァーしてみせた。
得意とるすヘヴィーなギターサウンドは敢えていつもより控え目にし、幽霊屋敷のようなチープで怪しげなシンセサイザー音を効果的に使用している。
作品の中に登場するハロウィンタウンの住人達=異形のキャラクターが作り出す世界観に、マンソンの声が何の違和感もなくマッチングしているところが面白い。
また、彼一人で何種類もの「ゴースト」や「妖怪」や「化け物」の声を演じ分けながら歌っているところも聴きどころの一つである。

♪「This Is Halloween」/マリリン・マンソン

また、同じ歌をマンソンとは正反対(!?)のアプローチでカヴァーした人がいる。
2013年、アニメーション制作会社ピクサーの社員にして“美声を持つ男”として有名なニック・ピテラが、ディズニー社の公式ブログ『Oh My Disney』で公開したバージョンも話題となった。

♪「This is Halloween」/ニック・ピテラ(from.ピクサー)

1
そのハロウィンソングは海を越えて、日本にも渡って来たのだ。
2010年、THE CANDY SPOOKY THEATER(ザ・キャンディ・スプーキー・シアター)というバンドが、日本のアーティストとしては初めて同曲をカヴァーしている。
2002年の結成以来、“HALLOWEEN”そして“SPOOKY(幽霊・お化け)”をコンセプトに楽曲、ステージング、ヘアメイク、衣装、空間、デザインやアートワーク等、独自の世界観を追及し続け圧倒的な存在感を放った彼等は、今年(2014年)の6月に約12年間の活動を停止させたばかりである。
2007年にはドイツのレーベルTRISOLからアルバム発表したのをきっかけに世界デビューを果たし、日本のみならずヨーロッパ、アメリカでのワールドワイドな活動を展開した彼等のバージョンも是非聴き比べてみて欲しい。

♪「This Is Halloween」/ザ・キャンディ・スプーキー・シアター

*このコラムは2014年10月に初回公開されました。

『Nightmare Revisited』

マリリン・マンソン、KoRn、エイミー・リー、吉田兄弟etc
『Nightmare Revisited』

(2008/Walt Disney)
根強い人気を誇るアニメーション映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』で使われた楽曲の数々を、さまざまなジャンルで活躍する有名ミュージシャンがカヴァーしたコンピレーション・アルバム。
参加しているのは、マリリン・マンソン、エイミー・リー(エヴァネッセンス)、KoRn、ザ・ポリフォニック・スプリー、ライズ・アゲインスト、フライリーフ、スパークルホース、アルバム・リーフ、RJD2など。またスパニッシュ・ギター・デュオのロドリーゴ・イ・ガブリエーラ、そして、日本の津軽三味線兄弟ユニット、吉田兄弟の参加も話題となった作品。
ラウド・ロック、ジャズ・アレンジ、津軽三味線などなど、斬新なアイデアも詰め込まれた注目のカヴァー集である♪

Pocket
LINEで送る

スポンサーリンク

関連アーティスト

関連するコラム

[季節(いま)の歌]の最新コラム

このコラムへの感想・コメントを書く

Pagetop ↑