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TAP the NEXT

コートニー・バーネット──激しいギターと鋭いリリックで日常を切り取る注目のSSW

2016.03.14

私を崇めなさい そしたらあなたは私にすごくがっかりするでしょう 
「君は特別だ」と褒め称えなさい 必ず搾取してあげる
全財産をよこしなさい 折り紙を作ってあげるわ 
ハニー 思うに あなたは物笑いの種ではあるけど 
すごく面白いわけじゃないの
(「Pedestrian at Best」対訳より)


サウスポーでエレキギターをかき鳴らしながら、気怠い日常の中に潜む光と闇を切り取っていくリリシスト──28歳のシンガー・ソングライター、コートニー・バーネット。

1988年生まれの彼女はタスマニア大学でアートと写真を学んでいたが、音楽に力を入れるようになり学校を中退。メルボルンへ移ってライブハウスで働きながら、ギタリストとしてダンディ・ウォーホルズのメンバーらとバンド活動も行っていたという。並行してソングライティングも開始し、2012年には自身のレーベルMilK! Records を設立。ソロのシンガー・ソングライターとして立て続けにEPを2枚リリースする。収録曲「Avant Gardener」がピッチフォークでベスト・ニュー・トラックを獲得したのをはじめ、彼女の歌は一気に世界各地へ拡散していった。

2015年3月にリリースされた、ファースト・アルバム『Sometimes I Sit And Think, And Sometimes I Just Sit』は、ニルヴァーナやソニック・ユースなど、グランジ/オルタナティヴ・ロックの影響を感じさせるサウンドと、パティ・スミスあたりを彷彿させる歌、ボブ・ディランやエルヴィス・コステロに通じるようなシニカルかつユニークな視点で日常を切り取っていくリリック、そしてそれらを確実にリスナーの心へと届けるポップ・センスが開花した傑作。『Rolling Stone』『NME』『Pitchfork』『Q』『Guardian』『TIME』など大手メディアもこぞって年間ベスト10に選出している。昨年10月に行われた初来日公演の興奮も醒めやらぬまま、今年7月にはFUJI ROCK FESTIVAL ’16での再来日も決定した。

2016年度グラミー賞では最優秀新人賞にノミネートされるなど、2015年にデビューを飾った女性アーティストの中でも破格の注目を集めるコートニー・バーネット──2010年代が幕を下ろす時、もっとも強烈な印象を与えた女性アーティストとしてその名を刻むのは彼女かもしれない。

私が何を言おうとしてるかは聞かないで
私はあなたが見たいものを映し出してるだけ
だから好きなように解釈して
(「Kim’s Caravan」対訳より)




コートニー・バーネット『Sometimes I Sit And Think, And Sometimes I Just Sit 』

コートニー・バーネット
『Sometimes I Sit And Think, And Sometimes I Just Sit 』

(Traffic/Milk! Records)


Courtney Barnett official website
http://trafficjpn.com/artists/courtney-barnett/
http://courtneybarnett.com.au/


コートニー・バーネット「‪Pedestrian At Best‬」 MV(日本語字幕付)
コートニー・バーネット「Depreston」 MV(日本語字幕付)
コートニー・バーネット「‪Kim’s Caravan‬」 MV
コートニー・バーネット「‪Dead Fox‬」 MV
コートニー・バーネット at SXSW 2015 Live


FUJI ROCK FESTIVAL ’16
7月22・23・24日(金・土・日)
詳細は http://www.fujirockfestival.com/ をご確認ください。


*本投稿は2015年5月18日に初回公開された記事を加筆修正したものです。

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