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ハイエイタス・カイヨーテ/キング──故プリンスが絶賛した、2つのソウル・バンド

2016.07.26

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今年も多彩なアーティストたちが集結し、東京と大阪にて2日間にわたって開催される都市型野外フェス〈SUMMER SONIC 2016〉。その中に、先ごろこの世を去ってしまったプリンスが生前に絶賛し、さらにエリカ・バドゥやクエストラブ(ザ・ルーツ)も惚れ込んだ2つのグループが揃って出演する。


ハイエイタス・カイヨーテ
8/20(土)TOKYO・GARDEN STAGE


女性ボーカル/ギターのネイ・パームに、ポール・ベンダー(ベース、ギター、キーボード、プログラミング他)、サイモン・マーヴィン(キーボード、パーカッション他)、ペリン・モス(ドラムス、キーボード、ベース他)という実力派プレイヤーたちにより、2011年メルボルンで結成された、ハイエイタス・カイヨーテ。

2013年にリリースされたファースト・アルバム『Tawk Tomahawk』収録のシングル「Nakamarra」曲で、第56回グラミー賞ベストR&Bパフォーマンス部門にオーストラリアのバンドとして初めてノミネートされた。

ソウル、ファンク、ヒップホップをバンドの核にしながら、ジャズ/フュージョン、プログレッシヴ・ロックから最新のダンス・ミュージック、さらにはフラメンコやアフリカ音楽、日本のアニメ文化までさまざまな音楽から受けた影響を、即興的なアプローチで奏でていく。そこに既存のソウル・シンガーのスタイルにとどまらないネイ・パームの歌唱が、前衛的な表現も織り込みながらさらなる深みを与えていく。卓越した演奏力で、音源の再現を超えた魅力に満ちたライブにも期待がかかる。


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キング
8/20(土)OSAKA・SONIC STAGE
8/21(日)TOKYO・SONIC STAGE


ミネアポリス出身のパリスとアンバーの双子姉妹と、コンプトン出身のアニータの3人からなるキング。家族や友人に聴かせる目的で自主制作されたという『The Story EP』(2011年)はプリンス、エリカ・バドゥ、ナイル・ロジャースなどが賞賛し、一気にその名が広まった。

2012年には、アルバム・デビュー前にもかかわらずロバート・グラスパー・エクスペリメントの『ブラック・レディオ』にボーカリストとしてフィーチャーされ、翌年グラミー賞を受賞。2015年には、デビュー・アルバムが『We Are King』を発表した。

サウンド・プロデュースはバークリー音楽院出身のパリスが担当。ソングライティングとボーカルは3人で手がけているという。シンセを基調としたサウンドの奥に、ジャズやR&B、ミネアポリス・ファンク、AORから80年代TVゲーム音楽まで、多様なジャンルからの影響をシームレスに反映させた音楽性に、3人の美しいハーモニーが重なり、メロウでドリーミーな世界を描いていく。


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SUMMER SONIC 2016
2016年8月20・21日(土・日)
東京会場・QVCマリンフィールド&幕張メッセ
大阪会場・舞洲サマーソニック大阪特設会場
http://www.summersonic.com/


“ハイエイタス・カイヨーテ『Choose

ハイエイタス・カイヨーテ
『Choose Your Weapon』

(ソニーミュージック)


キング『We Are King』

キング
『We Are King』

(P-VINE)


*本コラムは2015年9月26日、2016年4月7日にそれぞれ「SOUL is ALIVE」コーナーで初回公開されたコラムを、再編集しまとめたものです。

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