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【第2回】ハイエイタス・カイヨーテ──独創的なアンサンブルが魅力のプログレッジヴ・ソウル

2015.09.26

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ソウル/R&Bをルーツに持つ現在進行形アーティストをクローズアップしながら、過去と未来につながる名盤をあわせて紹介していく、HMV Record shopとのコラボ連載。第2回目は、メルボルンにて結成された4人組のバンド、ハイエイタス・カイヨーテを取り上げます。

プリンスやエリカ・バドゥ、クエストラヴらが賛辞を寄せる、注目のフューチャー・ソウル・バンド=ハイエイタス・カイヨーテ。個性的な風貌もインパクト大な女性ボーカル/ギターのネイ・パームに、ポール・ベンダー(ベース、ギター、キーボード、プログラミング他)、サイモン・マーヴィン(キーボード、パーカッション他)、ペリン・モス(ドラムス、キーボード、ベース他)という実力派プレイヤーたちにより、2011年メルボルンで結成された。

地元のライブ・シーンで活動してきた彼らが注目を集めるきっかけとなったのは、2013年にリリースされたファースト・アルバム『Tawk Tomahawk』からのシングル「Nakamarra」。Q-TIPをゲストに迎えたこの曲で第56回グラミー賞ベストR&Bパフォーマンス部門にオーストラリアのバンドとして初めてノミネートされた。

ソウル、ファンク、ヒップホップをバンドの核にしながら、ジャズ/フュージョン、プログレッシヴ・ロックから最新のダンス・ミュージック、さらにはフラメンコやアフリカ音楽、日本のアニメ文化までさまざまな音楽から受けた影響を、即興的なアプローチで独創的なアンサンブルを組み立てていく。そしてネイ・パームの歌も、既存のソウル・シンガーのスタイルにとどまらない自由で前衛的な表現も織り込みながら、楽曲の描く世界にさらなる深みを与えていく。

クールでスタイリッシュなサウンドの中に、静かな熱さを感じさせるハイエイタス・カイヨーテのスリリングな音楽。卓越した演奏力で、音源の再現を超えた魅力に満ちたライブにも期待がかかる。(宮内健)


“ハイエイタス・カイヨーテ『Choose

ハイエイタス・カイヨーテ
『Choose Your Weapon』

(ソニーミュージック)


ハイエイタス・カイヨーテ「Breathing Underwater」 MV
ハイエイタス・カイヨーテ「Borderline with My Atoms」 LIVE


Live Schedule
9月26日(土)東京・青山 Blue Note Tokyo
9月27日(日)神奈川・横浜赤レンガ倉庫 BlueNote JAZZ FESTIVAL in JAPAN
詳しくはハイエイタス・カイヨーテ 日本国内サイトを参照ください。



ハイエイタス・カイヨーテとつながるオーストラリアの名盤たち
SELECTED by HMV record shop渋谷 DANCE & SOULバイヤー 堀内 学

エレクトリック・エンパイア『Electric Empire』

エレクトリック・エンパイア
『Electric Empire』

(Bbq)

  • HMV


  • ハイエイタス・カイヨーテと同じくオーストラリアはメルボルンにて結成された珠玉のソウルバンド。偉大なるシンガーにひけを取らない魂のこもったボーカル、古き良き時代を連想させる哀愁のメロディ、そしてメンバー3人の絶妙なハーモニー(メンバー全員が作詞作曲までこなすマルチシンガーとして活躍中)。スティーヴィー・ワンダー、ダニー・ハサウェイ、マーヴィン・ゲイらの歴史に残る名作と比べても引けをとらない、正真正銘の名作アルバム。(堀内)

カルメン・ヘンドリックス『Timing』

カルメン・ヘンドリックス
『Timing』

(Carmen Hendricks Music)

  • HMV


  • 上述したエレクトリック・エンパイアのメンバーであるジェイソンとアーロンが全面バックアップ。オーストラリアでは絶大なる人気を得ている次世代ソウル・シンガー。洗練されたグルーヴィなメロディもさることながら、艶のある伸びやかなヴォーカルがなんといっても本作のポイント。何度聴いても飽きのこない心地よさ抜群の作品!(堀内)

フライト・ファシリティーズ『Down to Earth』

フライト・ファシリティーズ
『Down to Earth』

(Hostess)

  • HMV


  • オーストラリアのシドニー出身。ハイエイタス・カイヨーテと同じくジャンルネスな特徴あるサウンドという点では一番彼らの作品に近いかもしれない。少しクラブ・ミュージック寄りのサウンドだが、やはり根底にあるのはあふれんばかりのソウル/ディスコ愛。ジャズ、ヒップホップ、ハウス、テクノ……現在の音楽シーンのトレンドでもあるサウンドを見事に表現したオススメの逸品。上記でピックアップしたエレクトリック・エンパイアのメンバー、デニスが本作に参加しているのもオススメのポイントです。(掘内)


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