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TAP the SONG

キャロル・キングとジェイムズ・テイラーをつなぐ「You’ve Got A Friend / 君の友達」

2014.01.03

キャロル・キングの代表作の一つ、「You’ve Got Friend」(「君の友達」)は友人のジェイムズ・テイラーが歌い、全米1位に輝いた曲だ。

When you’re down and troubled
君が落ち込んで困っている時

and you need a helping hand
君が救いの手を必要とする時

and nothing, whoa nothing is going right.
そして何もかも上手くいかないとき

Close your eyes and think of me
目を閉じて僕のことを考えるんだ

and soon I will be there
そうすればすぐに君のところへ行くよ

to brighten up even your darkest nights.
真っ暗な夜を明るくするために

1960年代前半、キャロルは夫のジェリー・ゴーフィンとコンビを組んでソングライター・チームとしてポップス・シンガーに提供し、数々のヒットソングをチャートに送り込む。
だが、一方ではボブ・ディランを筆頭にフォーク・シンガーが台頭し、1964年にはビートルズの「抱きしめたい」が全米1位になってブレイク、イギリスからやって来たバンドによるブリティッシュ・インヴェイジョンがアメリカ中に吹き荒れた。
若者はロックやフォークに夢中になり、ポップス・シンガーやキング&ゴーフィンによる音楽は必要とされなくなっていった。

夫のジェリーはドラッグに手を出し、放浪生活の末に家族を置いて独りカリフォルニアへと旅立つ。
キャロルもまた、悩んだ末に子供のことを考えてロサンゼルスに引っ越すことを決意した。
再会した2人は離婚するものの、音楽としてのパートナーシップはその後も続いていく。

新天地へとやって来たキャロルは、ニューヨークから一緒に来た仲間に誘われてバンドを組む。
だが、それは決してバンドやライブをやりたいからではなかった。

「表舞台に立ちたいとはまったく思わなかったわ。あくまで自分の曲をレコードにするための手段に過ぎなかった、グループの影に隠れてね。」

バンドを解散したキャロルは周りの勧めもあり、ソロ・アルバムを作ることにするが、自分の歌にはいまひとつ自信を持てなかった。
そんなときに出会ったのが生涯の友人となるジェイムズ・テイラーである。

「初めは一人でやっていく自信がなかったの。そんな私をジェームズはたくさん励ましてくれたわ」

ギターとコーラスでテイラーもレコーディングに参加したアルバム、『Tapestry』(「つづれおり」)が世に出たのは翌年の春だった。
キャロルの強い希望で「ライブもツアーもなし」という契約だった「つづれおり」は、15週連続でアルバム・チャートの1位に輝いた。
その後も数年間に及ぶロングセラーを記録するという、過去に類を見ない歴史的な大ヒットとなった。

同じ年の夏、「つづれおり」の中から「You’ve got a friend」(君の友だち)をカバーをしたテイラーも、シングルがヒットしてスターの座についた。
7月31日付のビルボード誌で「You’ve got a friend」(君の友だち)が全米1位となった時、3位にいたのはキャロルの「It’s Too Late」(イッツ・トゥー・レイト)だった。

グラミー賞でキングは最優秀アルバム賞、最優秀女性ポップ・ヴォーカル、最優秀レコード賞「It’s Too Late(イッツ・トゥー・レイト)」、最優秀楽曲賞「You’ve got a friend(君の友だち)」を、テイラーも最優秀男性ポップボーカル賞を受賞した。

二人は互いを支え合いながら70年代のシンガー&ソングライター時代を牽引していく。

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