エアロスミスのフロントマンとして長年ロック界を牽引してきたスティーヴン・タイラー。
ロックスター然としたその風貌、そのイメージ通りに型破りな逸話に事欠かない人物として知られている彼は、27歳の頃どんな日々を送っていたのだろうか?
──1973年1月、エアロスミスは1stアルバム『Aerosmith(野獣生誕)』でデビューした。
収録曲の「Dream On」がアメリカ東海岸地区を中心に注目され、全米シングルチャート59位まで上昇するヒットとなる。
1974年3月に、2ndアルバム『Get Your Wings(飛べ!エアロスミス)』を発表。
1年以上に渡って全米アルバムチャート200位圏内に入り続けるロングセラー作品となった。
そしてスティーヴン・タイラーが27歳となった1975年4月、3rdアルバム『Toys in the Attic(闇夜のヘヴィ・ロック)』を発表。
当時彼は、リリースしたばかりのアルバムについてこんな発言を残している。
「まず、タイトルの意味は“屋根裏のオモチャ箱”っていうんだ。1960年にトニー賞にノミネートされ1963年に映画化されたブロードウェイミュージカルと同名とは知らなかったよ。まぁ知ってたところで関係ないさ。これは世界でただ一つの、セクシーで心揺さぶるエアロスミスのアルバムなんだ。」
「屋根裏には思い出の品が詰まってるんだ。昔から懐かしい場所だ。古いテディベア、漫画本、バネのオモチャ、先祖の宝物、虫食いのあるお気に入りのセーター、幼い頃の写真、古いローラースケート、ストーンズのコンサートチケット…このタイトルに決めた理由は“バンドの成功”だった。俺は宇宙人にも知られたくて岩に名前を刻んだ。長く生きたいことへの表明だ。死んだ後もレコードは長く聴き継がれる。片時も忘れることのなかったお気に入りの品と一緒に、俺達のアルバムも屋根裏にしまわれるんだ。エアロスミスはそういうバンドになったんだ。ビートルズやアニマルズ、キンクスは歌詞とタイトルの上手さで成功した。俺はイカれた頭でなく、ちゃんと考えて作品を創ってるんだ。」
同アルバムに収録されていた「Walk This Way」や「Sweet Emotion」がシングルヒットし、アルバムも全米チャート11位を記録し、彼らは初のプラチナディスクを獲得することとなる。
この勢いで前2作のアルバムのセールスも上がり、シングル「Dream On」の再発盤は全米チャート6位まで上昇したという。
押しも押されもせぬ人気者となったロックバンドのフロントマンは、27歳を迎え多忙な日々を送っていた。
「あの年はアルバムのヒットもあって、年末までツアーをしていたよ。何もかもが変化した年だった。ロッド・スチュワートなんかとも一緒に全米を回った。俺達メンバーは毎日コカインをやっては酒を呑み、酔っぱらってはまたコカインをやった。当時俺が好きなカクテルは“ラスティ・ネイル(錆びた釘)”だった。イギリスの俗語で“古めかしい物”っていう意味があるやつだ。ドランブイにスコッチを混ぜてレモンを絞って呑むんだ。エリック・クラプトンやリンゴ・スターも好きな飲み物らしいぜ。」
同年、彼らはニューヨーク・ドールズとも共演をしている。
それはニューヨークにあるMax’s Kansas Cityという“特別な場所”で行なわれたライブだった。
当時、ニューヨークの前衛的急進的文化人が集まる最新スポットとして世界のロックファンにその名前を知られていた店である。
客席は150人でいっぱいになるという小さなライブ会場だったが、ここからヴェルヴェット・アンダーグラウンドも巣立ったという。
「ドールズはぶっ飛んでいたよ!あの共演は最高だった。彼らは一分の隙もなくグラムロックだった。俺はデヴィッド・ヨハンセンから、あのケバケバしさと、知ったような口をきく生意気な物言いを学んだんだ。ジョニー・サンダースは本当にとんがっている奴だった。薬物中毒のせいで、ホテルの浴室にの天井に自分の血でいたずら書きをしていたくらいだ。」
翌年、彼らはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでのライブを成功させる。4thアルバム『Rocks』を発表し、全米アルバムチャート3位を記録。
日本でも彼らの知名度は上がり、クイーン、キッスと並び“3大バンド”の1つとして人気を博してゆく…
<引用元・参考文献『スティーヴン・タイラー自伝』スティーヴン・タイラー(著)田中武人(翻訳)、岩木貴子(翻訳)、ラリー・フラムソン(翻訳)/ヤマハミュージックメディア>
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