2008年に公開されたドキュメンタリー映画『ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター』。
ジミー・ペイジ、エッジ、そしてジャック・ホワイトという世代もタイプも異なる3人のギタリストが一同に会するというこの作品の中で、ジャック・ホワイトは一番好きな楽曲として、1930年代に活躍したブルースマン、サン・ハウスの「グリニン・イン・ユア・フェイス」を挙げている。

そんなジャック・ホワイトがブルースを聴き始めたのは16歳の頃だ。
最初に手にしたのはハウリン・ウルフのレコードだった。同じバンドにいた兄のエディが、ハウリン・ウルフ・バージョンの「シッティン・オン・トップ・オブ・ザ・ワールド」をやりたいと言ったのがきっかけだった。レコードを聴いたジャックはすっかりブルースにハマり、そこからロバート・ジョンソンなど他のブルースマンのレコードも次々と聴いていく。

レディオヘッドのライヴを観に行ったジャックは、会場で流れていたアカペラと手拍子だけのブルースが気になった。ところが一緒にいた仲間たちに聞いても誰も分からなかった。
のちにそれはサン・ハウスの「ジョン・ザ・レヴェレーター」だったことが分かるのだが、このときジャックが探して辿り着いたのが、冒頭で触れた「グリニン・イン・ユア・フェイス」だった。
はじめてこの曲を聴いたときの印象について、ジャックは映画の中でこのように説明している。
「歌と手拍子だけで全てを表現することができるなんて思わなかった。
ロックンロールの全て、表現、創造性、芸術の全てをだ」
その後、メグ・ホワイトとともにザ・ホワイト・ストライプスを結成したジャック・ホワイトは、2000年にリリースした2ndアルバム『デ・ステイル』の中で、サン・ハウスに敬意を込めて「デス・レター」をカバーしている。

「とにかく正直なんだ。僕にとってはそれが真実、音楽の真実なんだ」
当時のレコーディングは極めてシンプルであり、そこには一切のごまかしがない。ジャック・ホワイトは徹底してアナログによるレコーディングにこだわっていることで知られているが、それは古い時代に録音されたブルースのレコードに真実を見たからだろう。

ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター
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