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10月に去ったレジェンド①〜ルー・リード/デュアン・オールマンほか

2018.10.10

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「TAP the COLOR」連載第293回〜PINK〜

(10月に亡くなった主なミュージシャン)
ロック/ポップ:ビング・クロスビー、ジュリー・ロンドン、ボビー・ヴィー、ジーン・ヴィンセント、ジャニス・ジョプリン、デュアン・オールマン、ロニー・ヴァン・ザント(レイナード・スキナード)、ジャック・ブルース、ニック・ドレイク、ルー・リード、トム・ペティ、ベンジャミン・オール(カーズ)、ピート・バーンズ、エリオット・スミス、

カントリー/フォーク:ジーン・オートリー、ウディ・ガスリー、イリ・ルジューン、テネシー・アーニー・フォード、ジョン・デンバー、イワン・マッコール、

ブルーズ/R&B/ソウル:スマイリー・ルイス、ファッツ・ドミノ、エディ・ケンドリックス(テンプテーションズ)、ソロモン・バーク、ジャム・マスター・ジェイ(ランDMC)

ジャズ:アール・ボスティック、ウディ・ハーマン、アート・ブレイキー、ジーン・クルーパ、ドン・チェリー

その他:コール・ポーター、グレン・グールド、レナード・バーンスタイン、ネルソン・リドル、スティーブ・ジョブズ、エディット・ピアフ、レナード・チェス、ジミー・ミラー、ビリー・グラハム、ジョージ・ヤング


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ヴェルヴェット・アンダーグラウンド『Loaded』(1970)
ニューヨーク・アンダーグラウンドの伝説ヴェルヴェット・アンダーグラウンドによる、ルー・リード在籍時のラストアルバム。歴史的名盤のデビューアルバム(バナナジャケット)やセカンドのノイズ演奏にあったようなカオスな雰囲気は漂わず、最もR&R色が強い作品となった。「Sweet Jane」を収録。この後、ルーはソロ活動へ。ワイルドサイドを突き進む。2013年10月27日、旅路の終わり。享年71。


オールマン・ブラザーズ・バンド『Eat a Peach』(1972)
デュアン・オールマンの豪快なスライドギターが冴え渡った1971年のライヴ盤『At Fillmore East』の成功で次作が期待されていたが、デュアンの悲劇的な死が彼らを襲う。本作は追悼盤といえるもので、デュアン在籍時のスタジオ録音やライヴ録音と、残ったメンバーたちによるスタジオ録音などで構成。これぞ南部魂。スカイドッグことデュアン・オールマンは1971年10月29日死去、享年24。

ランDMC『Run–D.M.C.』(1984)
1980年代後半、日本の若い世代にヒップホップとは何たるかを教えてくれたランDMC。本作は彼らの記念すべきファーストで、ロックファンにもアプローチする姿勢は「Rock Box」で確立。翌年には映画『クラッシュ・グルーヴ』への出演、そして86年にはエアロスミスの「Walk This Way」とコラボして大ブレイク。アルバム『Raising Hell』は当時ヒップホップの最高セールスを記録。同時期のビースティー・ボーイズと並び、東京のポップカルチャーに与えた影響は大きい。メンバーのジャム・マスター・ジェイは2002年10月30日死去、享年37。

デッド・オア・アライヴ『Rip It Up』(1987)
ピート・バーンズ率いるダンスバンド。日本ではユーロビートの代名詞的存在として、バブル期の宮殿ディスコで響かない夜はなく、夜遊びのサウンドトラックとして昇華していた。本作はヒット曲を網羅したリミックス盤。「You Spin Me Round (Like a Record)」「Brand New Lover」「Something in My House」などを収録。プロデュースチームのストック・エイトキン・ウォーターマンはダンスフロアの一時代を築いた。ピート・バーンズは2016年10月23日死去、享年57。

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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http://www.tapthepop.net/author/nakano
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