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「TAP the COLOR」連載第381回〜RED〜
1970年代後半〜80年代前半、イギリスで起こったNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)をきっかけに世界へ広まった「ヘヴィメタル」。その後、70年代から活躍するハードロックバンドに加え、LAメタル、スラッシュ・メタル、ネオ・クラシカル・メタルなど様々なジャンルが確立。MTVや音楽雑誌を通じて数々の人気バンドやギターヒーローが誕生した。90年代のグランジ/オルタナ時代には時代遅れの対象にされるものの、ゼロ年代からは世代交代を経てシーンが再燃・活性化。音楽に限らず、映画やコミックやデザインなどポップカルチャーに与えた影響は計り知れない。アルバムジャケットに刻まれたバンドのロゴデザインにも注目してほしい。
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AC/DC『Highway to Hell』(1979)
1979年、バンドがいよいよ世界を獲る時が来た。プロデュースにロバート・ジョン“マット”ランジを新たに起用。本作は全米チャートを駆け上がる(17位)。しかし、世界ブレイク直前になってまさかの悲劇が。アンガス・ヤングと並ぶバンドの看板ヴォーカリスト、ボン・スコットが泥酔の末、嘔吐物を詰まらせて亡くなってしまったのだ。33歳の若さだった。そしてAC/DCの快進撃がここから始まる。
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メタリカ『Kill ‘Em All』(1983)
ラーズ・ウルリッヒとジェイムズ・ヘットフィールドが中心となって結成されたメタリカの原点ともいうべきデビュー作。リリースはインディのメガフォース・レコードから。いわゆる「スラッシュ・メタル」の先駆者だが、NWOBHM的なアプローチの楽曲も収録。当時はこんなサウンドでメジャーになり得るのかと評論家からの批判も多かったが、どちらが正しいかは歴史が証明することになる。今では一作一作のリリースに重みを感じさせる数少ないロックバンドとして君臨。
スキッド・ロウ『Skid Row』(1989)
ニュージャージー出身ということで、先に世界的ブレイクを果たしたボン・ジョヴィの支援もあってメジャーデビューしたスキッド・ロウのファースト。「18 and Life」「I Remember You」がトップ10ヒットを記録。アルバムも全米で500万枚以上をセールス。次作『Slave to the Grind』は何とNo.1に到達した。現在も活動中。
ジョー・サトリアーニ『Surfing with the Alien』(1987)
超絶的なテクニックでメタルファンからも認知が高いギタリスト。あのスティーヴ・ヴァイの師匠だったことでも有名。本作はサトリアーニの代表作であると同時に、ギター・インストゥルメンタルの名作。表情豊かなプレイは全米で200万枚近いセールスを記録。1987年とは、このような玄人好みのアーティストにもスポットライトを当てるほど懐の深い年だった。
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