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ヘヴィメタルの閃光⑫〜UFO/デヴィッド・リー・ロスほか

2019.10.09

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「TAP the COLOR」連載第386回〜COLORFUL〜


1970年代後半〜80年代前半、イギリスで起こったNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)をきっかけに世界へ広まった「ヘヴィメタル」。その後、70年代から活躍するハードロックバンドに加え、LAメタル、スラッシュ・メタル、ネオ・クラシカル・メタルなど様々なジャンルが確立。MTVや音楽雑誌を通じて数々の人気バンドやギターヒーローが誕生した。90年代のグランジ/オルタナ時代には時代遅れの対象にされるものの、ゼロ年代からは世代交代を経てシーンが再燃・活性化。音楽に限らず、映画やコミックやデザインなどポップカルチャーに与えた影響は計り知れない。アルバムジャケットに刻まれたバンドのロゴデザインにも注目してほしい。

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UFO『Phenomenon』(1974)
1970年にデビューした英国バンド。同時期のハードロック・バンドにレッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバスらがいる。本作はスコーピオンズの若き天才ギタリスト、マイケル・シェンカーを引き抜き制作されたサード作。「Doctor Doctor」「Rock Bottom」を収録。印象的なジャケットワークはもちろんヒプノシスだ。

デヴィッド・リー・ロス『Eat ‘Em and Smile』(1986)
ヴァン・ヘイレン人気絶頂期の1985年にリリースしたソロEP『クレイジー・フロム・ザ・ヒート』のヒットを経て、バンドを脱退したダイアモンド・デイヴことデヴィッド・リー・ロスの初ソロ作。元アルカトラスのスティーヴ・ヴァイなど超絶技巧プレイヤーたちを集め、個性的な音世界が全開。「Yankee Rose」から「That’s Life」まで一気に聴ける。

エクストリーム『Pornograffitti』(1990)
ヘヴィメタルにファンクを取り入れたファンク・メタルの代表格。1989年にデビュー。全米ナンバーワン・ヒットに輝いた有名なアコースティックバラード「More Than Words」はセカンドの本作に収録。ジャケットに描かれた少年フランシスの成長をテーマにしたコンセプトアルバムでもある。

ハロウィン『Keeper of the Seven Keys: Part II』(1988)
ヨーロッパや南米で絶大な人気を誇るのが「メロディック・パワー・メタル」「スピード・メタル」といったサブジャンル。その先駆者的存在がドイツのハロウィン。1985年にデビュー以降、中心メンバーのカイ・ハンセンがギターとヴォーカルを兼任。1987年にはマイケル・キスクを専任ヴォーカリストに迎えて本作に取り掛かる。ジャケットワークにも現れたストーリー性にも富み、スコーピオンズと並ぶジャーマン・メタルの雄となった。







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