★ダウンロード/ストリーミング時代の色彩別アルバムガイド
「TAP the COLOR」連載第49回
今回は金髪括りで音楽性が様々な4組を。その色同様、眩しいくらいに存在感を放つアーティストばかりだ。ローン・ジャスティスの名を聞くだけで痺れる人もいると思う。当時のLAなどのローカル・バンドの再評価が今最も望まれている。ぜひ耳を傾けていただきたい。
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ハノイ・ロックス『Two Steps from the Move』(1984)
フィンランド出身のグラム/メタル/パンクバンド。マイケル・モンローが眩しいくらいのカリスマ性を放っていた。全米ブレイク寸前だった本作だったが、ドラマーが事故死。1985年に惜しまれながら解散。ガンズ&ローゼスは彼らをリスペクトしたことで有名。
ボニー・タイラー『Faster Than the Speed of Night』(1983)
ハスキーな声で1980年代半ばにヒットを連発した彼女の代表作。全米1位となった「Total Eclipse of the Heart」やタイトル曲など、やはりジム・スタインマンの楽曲/プロデュースが光る。ジムはこの年、エア・サプライの「渚の誓い」もヒットさせた。
ヴァン・ヘイレン『1984』(1984)
こちらはデイヴィッド・リー・ロスというカリスマがいたヴァン・ヘイレン最大のヒット作。全米だけで1000万枚を売った。シンセサイザーを多用したポップな「Jump」収録作として有名だが、「Hot for Teacher」など他の曲に彼らの真髄がある。
マリア・マッキー『Maria McKee』(1989)
オルタナ・カントリーの先駆けとして、1985年にローン・ジャスティスというバンドでデビューした彼女。LAやイギリスで人気者になるも全米ではヒットしなかったが、ボブ・ディランやドン・ヘンリーが支持。初ソロ作はヴァン・モリソンの境地に。素晴らしい。
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