アイリッシュ・バンド=Flook(フルック)でも活躍するホイッスル/フルート奏者のブライアン・フィネガンと、スコティッシュ・バンド=LAU(ラウー)で活躍するフィドル奏者のエイダン・オルーク。トラッド音楽シーンを牽引する二つのバンドのフロントマンが参加するカルテットが、kan(カン)だ。
2010年頃からkanとしての活動をスタートし、2012年にファースト・アルバム『Sleeper』を発表。ドラムとギターを擁した編成で奏でられるインストゥルメンタルの楽曲は、トラッド音楽からの影響を彼方に感じさせながらも、そのバンド・サウンドは実にコンテンポラリーな質感を持っている。たとえば、内に秘めたエモーションを爆発させる、USのポスト・ロックのバンドたちのサウンドと共鳴するような。ブライアンの高速ホイッスルも、表現力豊かなエイダンの技巧派フィドルも、どちらもトラッドな楽器ではあるが、その文脈に寄りかからない演奏が斬新だ。
ケルト音楽が決して懐古的なものでなく、現代を生きる音楽であることを、シンプルな編成で体現しているkan。彼らのステージでは、常に伝統が更新されている。
kan official website
http://www.mplant.com/kan/
kan「Nightride to Armagh」 Studio Live
kan「One Two Three」 Live
kan「Fly」 Live
kan「Marcos」 Live
kan 来日公演
6月6日(金) 京都・磔磔
6月7・8日(土・日) 東京・Starpine’s Cafe
*東京公演のみ opening act ペッテリ・サリオラ
詳細は MUSIC PLANT websiteにてご確認ください。