九月の朝、朝靄の中、湖で沐浴する少女。
フランスの画家&イラストレイター、ポール・マイル・シャバの絵画「九月の朝」は、ロマンチックな思いを抱かせる。
その絵に対するオマージュもあるのだろうか。ニール・ダイヤモンドが「ナタリー」などでも知られるフランス人歌手、ジルベール・ベコーと共作した「セプテンバー・モーン」は、大人になって、「あの頃」を忘れていた男女が、かつてのときめきを思い出す歌だ。
♪九月の朝
ふたりは夜が真新しい朝を迎えるまで踊った
恋するふたりは
ロマンチックな芝居の場面を演じた
九月の朝は
今でも私をそんな気分にさせるのだ♪
ところで、ニール・ダイヤモンドとジルベール・ベコーは、映画「ジャズ・シンガー」の挿入歌「ラブ・オン・ザ・ロックス」も共作している。
♪愛をオン・ザ・ロックで
驚くようなことじゃない
ただ酒を注いで
俺につまらない嘘でも吐かせてくれりゃいい♪
大人のラブソングには酒が似合うのだが、「セプテンバー・モーン」という名のカクテルも存在する。
バカルディ 3/4
ライムジュース 1/4
グレナデンシロップ 適量
卵白 適量
これらをシェイクすると、ピンク色のカクテルができあがる。
名前は「九月の朝」だが、「九月の夜」によく似合いそうである。
(このコラムは2014年9月11日に公開されたものです)