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“スマイル”の先にフレディ・マーキュリーが見たもの

2019.06.27

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1970年6月27日。

英国の南西部突端にあるトゥルーロ・シティ・ホールのコンサートに、彼らはそれまでと違う名前で現れた。

ブライアン・メイがロジャー・テイラーなどと結成したバンド、スマイルは1969年の9月にシングル「フェイス」を発売したが、まったくセールスにはつながらなかった。

失敗といってもいいデビューの翌年、バンドのベーシストにしてボーカルを担当していたティム・スタッフェルが脱退してしまう。そしてティムのかわりにバンドにボーカルとして参加したのが、ファルーク・バルサラ、後のフレディ・マーキュリーである。

フレディは、ティム・スタッツェルの同級生だった。そんなことから、スマイルのことはずっと身近で観てきていた。

「バンドは解散すべきではない」

そう言ったのは、バンドのファンでもあったフレディだった。そして彼は自らバンドに飛び込んでいったのである。

心機一転、バンドの名前を変えることを提案したのも、フレディだった。

「クイーン」

フレディの提案には、当初、ブライアンもロジャーも気乗りがしなかった。フレディが言うように、クイーンという単語からは、様々なイメージが広がったが、その中のひとつが<女装>した男という意味だった。

フレディの中では、その後の<クイーン>のイメージができあがっていたのだろう。

その夜のライブは、成功のうちに終わる。バンドのギャラは50ポンドであった。そしてその後、スマイルはクイーンと名乗り続けることになったのである。

翌1971年。ベーシストのジョン・ディーコンがオーディションで加入する。それからの活躍は、知っての通りだ。

ところで。

脱退したティム・スタッツェルはその後、模型の仕事を始めている。彼が関わった仕事のひとつが、機関車トーマスの模型作りである。

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