TAP the COLOR

偉大なるエンニオ・モリコーネの映画音楽〜ペイネ 愛の世界旅行/ニュー・シネマ・パラダイスほか

2015.10.14

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「TAP the COLOR」連載第103回

ヒプノシス、アンディ・ウォーホルに続くスピンオフ企画第3弾は「サウンドトラック」。その最初に取り上げるのは、イタリアが生んだ偉大なる映画音楽家エンニオ・モリコーネによる作品たち。彼の音楽があったからこそ、これらは永遠の名作と呼ばれることになった。じっと耳を傾けると、「映画のための音楽」がこの世には存在するということに、静かに感動する。

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48455626 『夕陽のガンマン』(1965)
悪を裁くのは正義でもヒーローでもない。悪を始末することができるのは“流れ者”だということを教えてくれたマカロニ・ウエスタンの名作。監督はモリコーネの幼馴染みでもあるセルジオ・レオーネ。クライマックスの果たし合いのシーンで流れる音楽は、悲哀を背負って生きなければならない流れ者に捧ぐバラードだった。
(こちらもお読みください)
夕陽のガンマン〜悪を裁くのは正義でもヒーローでもない。悪を始末するのは“成熟した流れ者”だ。



81rEcjjBdcL._SL1416_ 『ペイネ 愛の世界旅行』(1974)
フランスの画家/イラストレーターのレイモン・ペイネが描いた永遠の恋人、バレンチノとバレンチナによる愛と平和の物語のアニメーション。ラブパスポートを手に入れた二人は、世界中を旅しながら、様々な出来事や人々との関わりを通じて、次第に真実の愛を見つけ出ていく。原爆を背景に二人が駆け抜けるオープニングから、5月革命の花びらの雨の中で抱擁するラストシーンまで、すべてが悲しくて美しい。



205012-soundtracks-once-upon-a-time-in-america-lp-cover 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)
西部劇と訣別したセルジオ・レオーネが12年という歳月の構想と準備の末に届けてくれた大作であり遺作。映画史のみならず多くの人々の心に染みた「大人のためのお伽噺」。街の悪ガキがギャングとなってやがて老いるまでを、アメリカの時代の変遷と共に描く。友情と裏切り、愛の喪失。アヘンを空しく吸う結末。レオーネの映画とモリコーネの音楽が一つになった時、偉大なる奇跡は起こった。


711WNnXlR4L._SL1174_ 『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988)
少年の成長と儚い恋、町の映画館と映写技師。変わりゆく時代の中で滅びていく古き良きものへの郷愁。そして感動と涙に包まれるラストシーンが余りにも有名な、説明不要の名作中の名作。モリコーネの音楽でなければ、この作品は世界に知れ渡ることはなかったはず。老若男女誰もが観れて温かい気持ちになる映画なんて、そうはない。


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