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ロックの殿堂入り1997〜パーラメント/ファンカデリックほか

2016.10.12

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「TAP the COLOR」連載第155回

1986年から始まった「ロックの殿堂」(Rock and Roll Hall of Fame) は、デビュー25年以上のミュージシャンやバンドを対象としているが、1997年のセレモニーではビージーズ、バッファロー・スプリングフィールド、クロスビー・スティルス&ナッシュ、ジョニ・ミッチェル、ジャクソン5、パーラメント/ファンカデリック、ラスカルズらが殿堂入りした。

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mothership-connection-album-cover パーラメント『Mothership Connection』(1975)
ファンク・アルバムの最高傑作と知られ、ジョージ・クリントンが結成した二つのファンク・バンド、パーラメントとファンカデリックが「Pファンク」の名で呼ばれるようになったきっかけが本作。「P. Funk (Wants to Get Funked Up)」「Mothership Connection (Star Child)」「Give Up the Funk (Tear the Roof off the Sucker)」などを収録した超強力盤だ。バーニー・ウォーレル、ブーツィ・コリンズ、メイシオ・パーカーらの才能が絡み合い、アメリカ社会と体制との闘いを劇画化。その後のヒップホップに与えた影響は計り知れない。


176254_1_f ジョニ・ミッチェル『Song to a Seagull』(1968)
フォーク系シンガー・ソングライターから真のアーティストへ。女性SSWなら彼女の影響を受けていない人はいないとさえ言われているミュージシャンズ・ミュージシャンの筆頭格。どんな作品を創ろうが、その音楽はジョニ・ミッチェル。本作はそんな彼女の第一歩となった記念すべきデビュー作。ギター弾き語りというシンプルなスタイルの中に、すぐそこに迫っていた来るべき激動の時代の風景が聞こえてくる。

so-far-51c7f839741f4 クロスビー、スティルス&ナッシュ『So Far』(1974)
激動の時代の中に生きたウッドストック世代を象徴するスーパー・グループ。リアルタイムで彼らを体験した人にとっては、あのヴォーカル・ハーモニーを聞こえてくるだけで当時の風景が生々しくカラーのままで甦ってくるに違いない。本作は69〜70年というロックが最も熱かった頃に録音された代表曲を収録したベスト盤。

retrospective-the-best-of-buffalo-springfield-4e1d98aa37c98 バッファロー・スプリングフィールド『Retrospective』(1969)
ニール・ヤングはCS&Nに加入してCSN&Yとなったが、そんな彼のキャリアの出発点となったのが、スティーヴン・スティルス、リッチー・フューレイらと結成したバンド、バッファロー・スプリングフィールド。短期間の活動ながら各自のソングライターとしての個性が光りまくり、その躍動感は強烈。本作は彼らの足跡を辿ったベスト盤。

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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