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街の歌

Dancing In The Street〜最も多くのアーティストにカヴァーされたモータウンソング

2017.09.24

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世界中に大声で叫ぼう
新しいビートに乗る用意はできた?
今は夏
ストリートで踊るための“時は今”
みんなシカゴで踊ってる
ニューオーリンズの田舎でも
ニューヨークの都会でも


この「Dancing in the Street」は、数あるモータウンのヒット曲の中で、最も多くのアーティストにカヴァーされた曲だという。
キンクス、カーペンターズ、ザ・フー、ママス&パパス、グレイトフル・デッド、ヴァン・ヘイレン、そしてミック・ジャガー&デビッド・ボウイなど錚々たる顔ぶれがカヴァーしてきた名曲だ。
作詞作曲のクレジットには、モータウンを代表する人気歌手マーヴィン・ゲイ、そしてモータウン専属ソングライターだったウィリアムス”ミッキー”スティーヴンソンとアイヴィ・ジョー・ハンターの名が記されている。
当時ソングライターとしてはまだ“駆け出し”だったマーヴィン・ゲイがペンを取った珍しい一曲としても知られている。
1964年にこの曲を最初に歌ったマーサ&ザ・ヴァンデラスのリード・ボーカルのマーサ・リーブスは、1963年にグループとしてデビューするまでモータウン所属のアーティストのバックコーラスをつとめながら、レコード会社(モータウン)の秘書としても働いていたという。
念願叶ってのデビュー後に「Come and Get These Memories」(全米29位)「Heat Wave」(全米4位)など次々と発表し、ついにこの「Dancing in the Street」で全米2位を記録し、トップアーティストの仲間入りを果たしのだ。
当時、彼女たちが歌った軽快なダンスナンバーは、とりわけイギリスの若者に強く支持され“ノーザン・ソウル黄金期”の下地を作ったとも言われている。


また、この曲がヒットした時期といえば…アメリカ国内では公民権運動の行き詰まりに苛立ちを感じていた黒人たちが各地で暴動を起こす事態となっていた。
それにともなって、この曲は「ストリートでの暴動を煽る危険性がある」と、あらぬ誤解を受け、全米各地で一時放送禁止となってしまう。
逆にそれが作品の売り上げを加速させることとなったのは、モータウンにとっては“嬉し誤算”だった。
マーサ・リーブスは当時、そんな現象に対してこんな言葉を残している。

「この歌は人々が立ち上がって踊りたくなる。ただそれだけのものよ。」







<引用元・参考文献『ロック&ポップス名曲徹底ガイド①』音楽出版社>

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