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TAP the SONG

ビートルズの「ブラックバード」に込められたポール・マッカートニーの思いとは?

2013.11.08

ビートルズの「ブラックバード」はその美しいメロディと、シンプルゆえに様々な意味に受け取れる歌詞のおかげで、長く歌い継がれてスタンダード・ソングになっている。

CSN&Yやサラ・マクラクラン、フー・ファイターズのデイヴ・グロール、ジャズピアニストのブラッド・メルドーなど、幅広い分野のアーティストのカバーがある。

ブラックバードはヨーロッパを中心に生息する綺麗な声で鳴くツグミの一種で、日本ではクロウタドリと呼ばれている。


ブラックバードが真夜中に歌っているよ
傷ついた羽をとって飛べるようにと
君の人生のすべてで
君はただ起ち上がる瞬間を待っていたんだね

Blackbird singing in the dead of night
Take these broken wings and learn to fly
All your life
You were only waiting for this moment to arise.

ブラックバード真夜中に歌っているよ
くぼんだ目をして見るようにと
君の人生のすべてで
君はただ自由になる瞬間を待っていたんだね

Blackbird singing in the dead of night
Take these sunken eyes and learn to see
All your life
You were only waiting for this moment to be free


この曲のソングライターで自ら歌ったポール・マッカートニーは、人種差別や男尊女卑に苦しむ黒人女性を念頭において人権や解放について、自分なりの気持ちを歌ったという主旨の発言をしたことがある。

黒人のシンボルとしてブラックバードを使おうと思いついたんだ。
ブラックバードの“バード”はなくてもよかったんだけど、エヴァリー・ブラザーズが「バード・ドッグ」で使ったようにガールをバードって言うことがあるだろ、この言葉はそんな働きもしてるのさ。


ところで「ブラックバードがオーラ・リー、オーラ・リーとさえずっている 」という、可愛らしい歌詞で始まるアメリカ民謡があるのをご存知だろうか。

When the blackbird in the spring on the willow tree
Sat and rocked, I heard him sing
Singing Aura Lee

春にブラックバードがヤナギの木に止まって
ゆらゆらしていた時 その鳥の歌が聞こえた
オーラ・リーとさえずっている


昔から口伝で歌い継がれた「Aura Lee」は、1861年に楽譜が発表されたことでアメリカ中に知られるようになった。

それから約1世紀後、親しまれていた「Aura Lee」のメロディーに新しい歌詞をつけて歌ったのが、ロックンロールでアメリカ中に旋風を巻き起こしていたエルヴィス・プレスリーである。



「Love Me Tender(やさしく愛して)」と名付けられたその歌は、全米チャート1位のヒットを記録して以来、数多くのカヴァーが作られてスタンダードになった。

それから約40年後、日本ではRCサクセションの忌野清志郎が自分で新たな歌詞を書いて、反原発ソングの「ラブ・ミー・テンダー」として蘇らせている。


「ラブ・ミー・テンダー」忌野清志郎

「オーラ・リー(Aula Lee)」

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