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TAP the POP

石浦 由高

1959年神奈川県横浜市生まれ。ライター/エディター。
アメリカに遊学、「Writing(執筆学)」を修める。長年、音楽と暮らす内、時代ととも生まれた歌詞の意味を読み解くことに、尽きせぬ楽しさを覚えるという。ワイン好き。

石浦 由高 が最近聴いてるアルバム

石浦 由高 の記事一覧

TAP the ROOTS

ロナルド・レーガンの言葉に対するブルース・スプリングスティーンの返答

ブルース・スプリングスティーンが1984年に発表した『ボーン・イン・ザ・U.S.A』は、政界を巻き込んで大きな論争に発展することとなった。 事の起こりは、人気コ…

TAP the ROOTS

父親との確執。肩まで髪を伸ばした若きブルースの前に無口で立ち塞がった「親父」の記憶

「親父とは話ができなかった。親父の方も俺に口を開こうとしなかったし、母親も親父に話しかけることはなかった」 前回のコラムはこちらから 1981年、2枚組アルバム…

TAP the ROOTS

「明日なき暴走」を続けたボスが大人となる責任を感じた瞬間

1980年。ブルース・スプリングスティーンは、2枚組大作『ザ・リバー』を発表する。このアルバムは前作『闇に吠える街』の延長線上の作品を想定していた人たちを、少な…

TAP the ROOTS

ジム・クロウチの名を永遠にした「タイム・イン・ア・ボトル」

もし瓶の中、時を貯めておけるなら 何よりも僕は 永遠の時が終わるその瞬間まで 日々の時を貯めておきたいと思う 君とただ永遠の時を過ごすために 美しいアコースティ…

TAP the ROOTS

オペレイター/ジム・クロウチ ~たった1つの公衆電話に並ぶ孤独な隊列

一台しかない公衆電話の前には長い列が出来ていた。降りしきる雨の中、グリーンの兵隊服を着た州兵たちは無言で、我慢強く、自分の番がやってくるのを待っていた。ひとり一…

TAP the ROOTS

ジム・クロウチが数々の名曲を生んだペンシルヴァニアの田舎町

ここから逃げ出さなくちゃいけないのさ 本当に孤独なんだ だからここから逃げ出さなくちゃいけないのさ ニューヨークは僕の住むところじゃない ニューヨーク進出は失敗…

TAP the ROOTS

グラム・パーソンズの魂が向かった場所

1973年9月20日。バーズやフライング・ブリトー・ブラザーズで活動したグラム・パーソンズの遺体が、忽然と姿を消した。棺に入れられたパーソンズの遺体は、LAの国…

TAP the ROOTS

ワウワウギターの名曲誕生の瞬間

ABC放送の取材クルーがスタジオに到着した時、ジミ・ヘンドリックスとバンド・メンバーはちょうど、15分にも及ぶブルース・セッション「ブードゥー・チャイル」を録り…

TAP the ROOTS

「リトル・ウィング」に重なる天使の面影

チャス・チャンドラーがニューヨークのライブハウスで見出した天才、ジミ・ヘンドリックス。チャスはジミを英国に連れていくに際、こんな誘い文句をかけたことがわかってい…

TAP the STORY

70歳を過ぎた男が痛みとともにその人生を振り返る時

俺は今日、自分を傷つけた まだ感覚があるか知るために 痛みに神経を集中すると その痛みだけがリアルだった 古傷の上を 釘で何度もえぐり すべてを消し去ろうとする…

TAP the ROOTS

黒い服を纏った詩人、ジョニー・キャッシュの残した言葉

2003年9月12日。ジョニー・キャッシュは、糖尿病による合併症のため、テネシー州ナッシュヴィルの地で71年の生涯に幕を閉じた。 ボブ・ディランをはじめとして、…

TAP the ROOTS

刑務所の服役者が熱狂した絵本作家の一曲

ジョニー・キャッシュがサン・クェンティン刑務所でライブを行ったのは、1969年の2月のことである。ナッシュヴィルはまだ冬の真っただ中にあった。 「その当時、ナッ…

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