1989年にリリースしたデビュー・アルバムの大ヒットによって、たちまち時代を象徴するバンドの1つとなったザ・ストーン・ローゼズ。
そのソングライティングを担っているのが、ボーカルのイアン・ブラウンとギターのジョン・スクワイアの2人だが、彼らが仲良くなったきっかけはパンクだった。
イアン・ブラウンが生まれたのは1963年2月20日、場所はマンチェスターとリバプールの中間に位置するウォリントンという街だ。イアンとロックの最初の出会いは7歳の頃。叔母のウェンディからレコードとプレーヤーをもらったのがきっかけだった。
「彼女は超クールでさ、髪型はボウルカットでいかにもストーンズが大好きって感じだったよ。それで俺が7歳の時、彼女が持っていたビートルズとストーンズ、シュープリームスのシングル全部とダンセット製のプレーヤーをくれたんだ」
叔母からもらったレコードがきっかけでロックが好きになったイアンは、その後T・レックスやスレイドなど、お気に入りのアーティストを自分の耳で次々と開拓していく。
そんなイアンがパンクと出会ったのは1977年、14歳の頃だ。ある日、友人がセックス・ピストルズのシングルをイアンのもとに持ってきた。「アナーキー・イン・ザ・UK」だ。それをはじめて聴いたときの衝撃は忘れられないという。
「あれはすべてを、永遠に変えてしまった瞬間だった。“アナーキー・イン・ザ・UK”のようなレコードを作るためだったら俺はなんでもするよ」
ピストルズをきっかけにパンクに目覚めたイアンは、クラッシュやアドヴァーツ、そして地元で人気のスローター&ザ・ドッグスなどのレコードも集め始めた。
それから間もないある日、イアンは学校で同級生が苛められているのを目撃した。その少年が自分と同じ通りに住んでいるジョン・スクワイアだと気づいたイアンは、特に仲が良かったわけでもないがジョンを助けることした。のちに判明するのだが、2人は4~5歳のときに近所の砂場で一緒に遊んだことがあったという。
その夜、ジョンのことが気がかりだったイアンは、クラッシュの1stアルバム、アドヴァーツの「ワン・コード・ワンダーズ」、そしてザ・ジャムの「イン・ザ・シティ」のシングルを持ってジョンの家に向かった。
ビートルズとビーチ・ボーイズのアルバムしか持っていなかったジョンにとって、イアンが持ってきたレコードはどれも刺激的だった。中でも強く惹かれたのがクラッシュのアルバムだった。その日以来2人は仲良くなり、家に集まってはレコードを聴いて時間を過ごすような間柄になったのだという。
「そのアルバムがある意味では、ローゼズのはじまりだったんだ」
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