マイ、マイ、ヘイ、ヘイ
ロックンロール・イズ・ヒア・トゥ・ステイ
ニール・ヤングの「My My, Hey Hey (Out of the Blue)」はそんな歌詞で始まる。「ロックンロール・イズ・ヒア・トゥ・ステイ」は「ロックンロールは定着した」というような意味だが、それは1950年代のビバップ・グループ、ダニー・アンド・ザ・ジュニアーズのヒット曲のタイトルだ。
そう、この歌が触れているのは、ニールが見たロック史だ。
1960年代については、「キングは死んだが、彼が忘れられることはない」という歌詞でエルヴィスについて歌い、1970年代については「これはジョニー・ロットンの物語さ」と、セックス・ピストルズに言及している。
さて、そんなロック史を飾るアーティストたちの物語に印象的なフレーズが続く。
消えちまうなら
燃え尽きちまうことさ
多くのロックンローラーたちが消えるより、燃え尽きることを選んできたのも事実だった。
そして遺書に、ニール・ヤングのこの歌詞を抜書きしたのが、ニルヴァーナのカート・コバーンだった。
「彼には言ってやりたかったよ。大丈夫だって。ツアーもしなくていいんだって。そんなことをしなくてもいいんだって。自分で人生をコントロールして、音楽を作ればいいんだって。いや、作らなくてもいいんだって、ね」
ニール・ヤングは、カート・コバーンについて聞かれ、タイム誌にそんな言葉を残している。
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