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心に刺さる歌〜So

2014.08.17

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♪「So」/高木フトシ


高木フトシというシンガーソングライターをご存知だろうか?
2006年に惜しまれながら解散した“和製ニルヴァーナ”と云われたバンド、HATE HONEY(ヘイトハニー)のフロントマンとして一部のロックファンから熱狂的に支持された存在だ。
今日は彼が紡いだ珠玉のメッセージソング「So」をご紹介します。

いつだって また生きて いつだって 同じ過ちを
人はみんな 繰り返して いつだって 同じ過ちを
またそれも時代のせいさ ただ何も出来ずに終わる世界の中で
嘘でもいい せめて歌うよ 愛を


カート・コバーンをリスペクトしながら、その純粋な目線で“時代と自己”を見つめ続けている男・高木フトシ。
20年以上に渡るキャリアの中で、深い詩情の楽曲を数多く紡いできた“多作”なアーティストである。
イギリスのロックバンドThe Wildhearts(ワイルドハーツ)のジンジャーと“マブな親交”があったりもする彼。
現在は、アコースティックスタイルでのソロ活動と平行しながら、vez(ベズ)というバンドや幾つかのユニットで活躍している根っからのロックミュージシャンだ。

IMG_8898_2
【高木フトシ・オフィシャルサイト】
http://akuh.seesaa.net

今回TAP the POPでご紹介させていただくにあたって、特別に!彼からコメント(曲の誕生秘話)をいただきました。

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ある日、メジャーレーベル関係の知人に「楽曲提供のプレゼンをしないか?」言われて。
「俺が?」って思いつつも曲のアウトラインを作ってみた。
アメリカで起きた同時多発テロの後にイラク戦争が始まって…そんな時期だったのかな。
それで、仮歌を録音してみたら「これはフトシにしか歌えないでしょ?」となり。
「じゃ、自分で歌おう」って、あらためて(自分が歌うための)詩を書き始めたのかな。
タイトルの「So」ピーター・ガブリエルにリスペクトな感じで。
友人が持ってたネイティブインディアンの辞書だと「星」。
この曲が持たらしてくれたのは9.11関連イベントへの出演や、教会でのチャリティライブとか。
「間違ってなかったなぁ」と思ってます。


♪「So」/高木フトシ(2008年LIVE@下北沢CAVE-BE)


人が人を殺め それが毎日のニュース
生きるとか死ぬとか そんなことはもういい
そこにはいない あなたのことを思い描いてる
噛み締めた 苦い一瞬は 今日も


世界中を震撼させた悲劇、アメリカの同時多発テロ事件。
その後に勃発したイラク戦争。
それは「アメリカの歴史上、もっとも不適当で、いいかげんに計画された戦争」と云われたものだった。
武力行使、テロ、報復…そして憎しみの連鎖。現在、
我が国が“関わろうと”していること。
それがどんな理由であれ繰り返してはいけない。
「戦争やテロはNO!」

<関連記事>
【いのちの歌〜戦場で失われるものEach One Lost〜】

■2014.8.9長崎平和式典での城臺美弥子さん(被爆者代表)スピーチ


LYR_200

高木フトシ『lyrics』

(2008/Beretta Records)



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