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すべての物事には(ターン、ターン、ターン)
季節と(ターン、ターン、ターン)
天の下では、あらゆる目的のために
時が存在するのだ
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旧約聖書の中のひとつ「伝道の書(コヘレトの言葉)」3章の一節にメロディーをつけたのは、ピート・シーガー。そしてピートが書いたメロディをカラフルなサウンドと鮮やかなコーラスで再現してみせたのが、バーズの「ターン、ターン、ターン」である。
ボブ・ディランの「ミスター・タンブリンマン」のカバーでデビューしたバーズ・サウンドの特徴は、何といってもロジャー・マッギンの弾く12弦リッケンバッカーの音色だった。
ロジャーがビートルズの映画の中でジョージ・ハリスンが弾くのを見て、手に入れたギターだ。
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生まれる時があり、死ぬ時がある
植える時があり、刈り取る時がある
殺してしまう時があり、癒す時がある
笑う時があり、泣く時がある
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歌詞はそう続く。
そして歌はまた、冒頭部分に戻っていく。
そこで「ターン、ターン、ターン」というコーラスが効いてくるのである。
ターン。季節は、時は巡るのである。
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手に入れる時があり、失う時がある
引き裂かれる時があり、繕う時がある
愛するための時があり、憎しむための時がある。。。
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この「ターン、ターン、ターン」を書いた頃、作者のピート・シーガーは音楽出版社の担当からこんな手紙を受け取っていた。
「ピート、プロテスト・ソングばかり書いてちゃ、売れるわけがない」
それは何十回と聞いてきた台詞だった。
「なら、誰か別の奴のところに行くことだな」
そのたびごとに、ピートはそう答えていた。
何十回、何百回と繰り返される。。。
ターン。。。
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愛するための時があり、憎しむための時がある
戦争の時があり、平和な時がある
抱擁する時があり
抱擁を拒む時がある
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ピートは十数分でこのメロディを書き上げている。だが彼は、自分がプロテスト・ソングの歌い手だということを忘れたわけではなかった。
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平和のための時
それはまだ遅すぎではないのだと
私は声を大にして言うのだ
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聖書にはない歌詞を、彼は最後に付け加えたのである。
この曲が書かれた1962年、最初にカバーしたのは、フォーク・グループのライムライターズだった。そしてそのレコーディングのバック・ミュージシャンのひとりが、ロジャー・マッギンだったのである。
ピートはバーズのバージョンを絶賛している。
「気に入ったよ。あの鐘の音のようなギターの音がね」