「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信

TAP the POP

TAP the SONG

バディ・ホリーをカヴァーしたストーンズの「ノット・フェイド・アウェイ(Not Fade Away)」

2026.02.02

Pocket
LINEで送る

長年にわたって歌い継がれて広く親しまれるようになった楽曲を、スタンダード・ソングという。時空を超えて、国境を越えて生きるスタンダード・ソングは、歌い手や演奏家によっていつも新しい息吹が加えられている。

1940年代から50年代にかけて、アメリカでは映画やミュージカルから、たくさんのスタンダード・ソングが生まれた。それらの楽曲は多くのミュージシャンにカヴァーされて、世界中に広まっていった。

ビートルズは初期のレコードで、ロックンロールやミュージカル・ナンバー、リズム&ブルースなどをカヴァーしている。それが若者たちから熱狂的に受け入れられて、1960年代に世界はロックの時代を迎えた。

ローリング・ストーンズやボブ・ディランは、地味だった黒人ブルースや忘れかけていた伝統的なフォークを再発見し、そこに新しい血を注ぎ込んでよみがえらせた。

今ではそのビートルズやローリング・ストーンズ、ボブ・ディランの作った楽曲が、たくさんのシンガーやバンドに継承されて、世界の新しいスタンダード・ソングになっている。

3コードを使ってポップな曲を作る天才と言われたバディ・ホリーが、自分のバンドであるクリケッツとは別に、ソロで出した第1弾が「Words of Love」だ。当時はヒットしなかったが、7年後にビートルズがカヴァーして世界的に有名な曲になった。

その後にクリケッツ名義で出した「Oh Boy」のB面に入っていた「ノット・フェイド・アウェイ(Not Fade Away)」は、ボ・ディドリーが発明したと言われるジャングル・ビートを使った曲だった。

ポップス研究家としても知られた大瀧詠一は、「ドラムが段ボールを使用している。後にストーンズがカヴァーしてミック・ジャガーに合った曲のように思われていますが、オリジナルはバディ・ホリーだ」と語っていた。


ところがストーンズがカヴァーした「Not Fade Away」を聞くと、ジャングル・ビートが強調されていて、まるでボ・ディドリーの曲をカバーをしたかのように聴こえる。


白人のカントリーや黒人のR&B、ブルースなどが混ざり合って出来たロックだからこそ、シンガーやプレーヤーによって実に様々な表情を見せてくれるということがよくわかる。

「Love is love and not fade away (愛は愛 そして 色あせない)」という歌詞のように、スタンダード・ソングもまた、いつまでも色あせないものなのだ。

これはグレイトフル・デッドの長尺ヴァージョン。



●この商品の購入はこちらから

●Amazon Music Unlimitedへの登録はこちらから
●AmazonPrimeVideoチャンネルへの登録はこちらから

    TAPthePOPアンソロジー『音楽愛 ONGAKU LOVE』

    TAP the POPが初書籍を出版しました!

    「真の音楽」だけが持つ“繋がり”や“物語”とは? 
    この一冊があれば、きっと誰かに話したくなる

    今までに配信された約4,000本のコラムから、140本を厳選したアンソロジー。462ページ。

    「音楽のチカラで前進したい」「大切な人に共有したい」「あの頃の自分を取り戻したい」「音楽をもっと探究、学びたい」……音楽を愛する人のための心の一冊となるべく、この本を作りました。

    ▼Amazonで絶賛発売中!!
    『音楽愛 ONGAKU LOVE』の詳細・購入はこちらから

Pocket
LINEで送る

あなたにおすすめ

関連するコラム

[TAP the SONG]の最新コラム

SNSでも配信中

Pagetop ↑

トップページへ