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季節(いま)の歌

卒業写真〜ユーミンが実体験を重ねた歌詞に登場する“あの人”の正体とは!?

2021.03.02

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悲しいことがあると開く革の表紙
卒業写真のあの人はやさしい目をしてる


数多の“卒業ソング”がある中、45年以上に渡って愛されつづけてきた歌がある。
今日は1975年に荒井由実(現・松任谷由実)が発表したアルバム『COBALT HOUR』の中に収録された名曲「卒業写真」にまつわるちょっと素敵なエピソードをご紹介します。
もともとは同時リリースされたハイ・ファイ・セットのデビューシングルとして書き下ろされたというこの楽曲。
聴き手の多くは自身の学生時代の恋愛の記憶と重ね合わせて聴いてきたことだろう。
だが、この曲の歌詞に登場する“あの人”とは異性の恋人や同級生ではなくユーミンが高校時代に通った美術教室の女教師だったという。


当時、高校生だったユーミンは東京芸大への進学を目指していた。
東京芸大といえば、芸術系では最高峰といわれている名門大学だ。
実家が呉服屋でもありった彼女は、ゆくゆくは着物のデザインなども手がけてみたいというのが夢だったという。
その頃の彼女は高校が終わると、美術教室に通って受験に備える日々を過ごしていた。
美術教室の先生は20代の女性。
その先生は名門大学を受験しようという彼女に対して、厳しく熱心な姿勢で指導してきたという。

「リンゴを描くんだったら、リンゴの裏側まで想像して描きなさい!表面だけじゃなく、空気も描くのよ!」

当時、その言葉の意味が理解できなかった彼女は「は~い」と軽い返事を返していた。
正直なところ、彼女にとって好きな先生ではなかった。
それでも、東京芸大という大きな目標のために彼女はこの教室で絵を描き続けていた。

「荒井さんいい? 描けなかったら自分のスタイルが見つかるまで描きなさい。画家の自叙伝なんかも読むといいわね。」

先生は彼女を芸大に入学させるために、ただただ一所懸命だったのだ。
そんな先生の気持ちを少しずつ理解するようになった彼女は、色んな画家たちの自叙伝や評論なども読むようになったという。
それは彼女の画力にもいい影響を与えていたという。
そんな日々の中で自信をつけた彼女は、いよいよ受験に臨む。
結果は…不合格。
公衆電話から涙声で先生に結果を知らせた彼女。

「とにかく今から来なさい。」

その日、先生は教室まで彼女を呼びだして、こんな言葉で励ましたという。

「来年も受ければいいじゃない。一緒に頑張りましょう!」

東京芸大クラスだと、2年や3年浪人して受験に臨む人も珍しくはない。

「はい、頑張ります!」

しかし、彼女の実家がそれを許さなかった。
結局、彼女は浪人受験を選択することなく…同時期に合格していた多摩美術大学へと進学する。
心機一転、大学生となり新生活を送る中、ある日彼女は街で美術教室の先生を見かける。
彼女は先生に声をかけることなく、思わず隠れてしまったという。
あの時に「はい、頑張ります!」と答えたのに、東京芸大をあきらめてしまった自分。さらには、せっかく美大へ進んだのに音楽にのめり込みはじめていた自分。
そんな後ろめたい気持ちでいっぱいだった。
そして大学1年生だった1972年の夏、村井邦彦(音楽プロデューサー/作曲家)の勧めでかまやつひろしのプロデュースのもと、サディスティック・ミカ・バンドに加入したばかりの高橋幸宏も参加したシングル「返事はいらない」で荒井由実としてアルファレコードからデビューを果たす。
しかし、当時そのシングルは300枚しか売れなかったという。
それでも彼女は曲を書き続けた。
この曲の2番の歌詞の中に出てくる“ゆれる柳の下”とは、当時彼女が頻繁に通っていたアルファスタジオへの道(田町海側)の風景なのだという。

「表面だけじゃなく裏側まで想像して描きなさい!描けなかったら自分のスタイルが見つかるまで描きなさい。」

あの時の先生の言葉が彼女の創作活動の力となったという。

話しかけるようにゆれる柳の下を
通った道さえ今はもう電車から見るだけ







こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。





【山部“YAMAZEN”善次郎×佐々木モトアキ ダブルネーム弾き語りTOUR
“ちょっと長い関係の歌旅2021”】


2月20日(土)福岡 Bassic.  
2月21日(日)札幌 Beggars Harlem 
2月27日(土)新潟 Live Bar Mush
2月28日(日)下北沢 Laguna(限定20名入場可+配信ライブ)
3月12日(金)久留米 農と音
3月13日(土)熊本・八代 7th chord 
3月14日(日)大牟田 陽炎
3月16日(火)行橋 Memphis
3月18日(木)東広島 pasta amare  
3月19日(金)大阪 新世界ヤンチャーズ
3月20日(土)静岡・御前崎 Cook House椿
3月21日(日)名古屋 ROLLINGMAN
4月2日(金)仙台 ホームラン酒場  
4月3日(土)山形 ヱレキ酒場オリハント 
4月4日(日)秋田 カウンターアクション 
4月8日(木)長崎 R-10 
4月10日(土)和歌山 OLD TIME
4月11日(日)所沢 音楽喫茶モジョ 
4月12日(月)横浜 Bar Take’s
4月15日(木)小郡 ジラソーレ〜8周年記念スペシャルライブ〜
4月16日(金)愛媛 スタジオOWL
4月17日(土)徳島 デラシネ
4月18日(日)高知 A’bar
4月21日(水)福岡 Bassic.(限定15名入場可+配信ライブ+TOUR総括スペシャルトーク&スライドショー)


↓チケットご予約&公演詳細はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12634659162.html





新作ミニアルバム『You』のタイトルナンバー「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
執筆、動画編集、音楽・食・商品・街(地域)に関わるPRなどなど…様々なお仕事承ります。

例えば執筆・編集のお仕事として、、、
「ロック」「ジャズ」「ブルース」「R&B」「シャンソン」「カントリーミュージック」「フォークソング」「歌謡曲」「日本の古い歌」など、ほぼオールジャンルのページ企画・特集に対応いたします。
ライブイベントの紹介・宣伝文や、アーティストの紹介文なども対応できます。
音楽以外のライティングとして、WEBページの作成・リニューアル、各種パンフレット作成に伴う「店舗のご紹介」「メニューご紹介」「企業・会社のご紹介」「商品のご紹介」などなど様々なPRに関わるお仕事も承ります。


音楽、人、食、商品、街(地域)…私たちが関わるものすべてには“ものがたり”があります。
あらゆるものに存在する、ルーツや“人の想い”を伝えながら「誰が読んでもわかりすい読み物」をお作りいたします✒︎
お気軽にご依頼のご相談・ご連絡ください♪
sasa@barubora.jp
090-2669-2666

【佐々木モトアキ プロフィール】
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【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
http://www.tapthepop.net/author/sasaki

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