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TAP the POP

石浦 由高

1959年神奈川県横浜市生まれ。ライター/エディター。
アメリカに遊学、「Writing(執筆学)」を修める。長年、音楽と暮らす内、時代ととも生まれた歌詞の意味を読み解くことに、尽きせぬ楽しさを覚えるという。ワイン好き。

石浦 由高 が最近聴いてるアルバム

石浦 由高 の記事一覧

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「ジョアンナ」を自分のことだと信じようとしたジョーン・バエズ

「ねぇ、マジソン・スクエア・ガーデンで演ろうよ」  突然、ボブはそう言った。 「怖いわ」  ジョーンは少し考えた後、そう答えた。 「それって」と、彼女は言葉を続…

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サマータイムを思い出した夜

 1970年。アルバム『イン・ロック』を録音し終えたばかりのディープ・パープルのメンバーは苛立っていた。  前作『ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ』の…

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「リトル・ウィング」に重なる天使の面影

 チャス・チャンドラーがニューヨークのライブ・ハウスで見出した天才・ジミ・ヘンドリックス。チャスは、ジミを英国に連れていくに際して、こんな誘い文句をかけたことが…

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ジミ・ヘンドリックスに出会って楽器を置いた男

1966年7月。 ニューヨーク、グリニッシ・ビレッジにあったライブ・ハウス「ワー」にチャス・チャンドラーがやってきたのには、理由があった。 キース・リチャーズの…

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ワウワウギターの名曲誕生の瞬間

 ABC放送の取材クルーがスタジオに到着した時、ジミ・ヘンドリックスとバンド・メンバーはちょうど、15分にも及ぶブルース・セッション「ブードゥー・チャイル」を録…

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“グレープフルーツ”の産物として誕生した「イマジン」

ビートルズ解散後の1971年にジョン・レノンが発表した「イマジン」。 同曲を収録したアルバム『イマジン』とともに、ソロ時代のジョンにとって最大のヒットとなった。…

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ランブリン・マン~歌の世界に登場するワルな親父

街では「父の日」という文字列を見かけるようになった。 そういえば、アップル社からも『父の日にipadはどうですか』なんていうメールが届いていたっけ。 そして世の…

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デレク・アンド・ザ・ドミノスを育てた力~「キープ・オン・グローイング」

♪ 育っていく 育っていく どんどんと育っていくのさ ♪  1970年、エリック・クラプトンは、ボビー・ウィットロク、ジム・ゴードン、カール・レイドルとバンドを…

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「名前のない馬」でアメリカが歌った海の向こうの原風景

 デューイ・バネル、ジェリー・ベックリー、ダン・ピークの3人からなるアメリカが「名前のない馬」をヒットさせたのは1971年のことである。ラジオから流れる爽やかな…

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「かもめのジョナサン」から知る「Be」という言葉の可能性

 1972年。ロサンジェルスのグリーク・シアターで行われた10回のライブを完売させたニール・ダイヤモンドは、その模様を2枚組ライブ・アルバム『ホット・オーガスト…

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「甘き夢」と牛が織りなすユーリズミックスのシュールレアリズム

 最後の賭けだった。  ザ・ツーリスツを解散後、恋人でもあったアニー・レノックスとユーリズミックスを結成したデイヴ・スチュワートだったが、バンドを継続するための…

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ヒア・カム・ザ・レイン・アゲイン〜デジタルポップで奏でる心理的SMプレイ

 1981年にデビューしたアニー・レノックスとデイヴ・スチュワートのデュオ、ユーリズミックスは、神秘的なグループだった。  まず、バンド名である。  オーストリ…

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