ビートルズ解散後の1971年にジョン・レノンが発表した「イマジン」。
同曲を収録したアルバム『イマジン』とともに、ソロ時代のジョンにとって最大のヒットとなった。
「イマジン」という楽曲はヨーコとの共作のようなものだと、ジョンは死の2日前のインタビューで話している。
何故なら、そのイメージは彼女の「グレープフルーツ」(邦題「グレープフルーツ・ジュース」)という本から取られているからだ。
「空が泣いていると想像(イマジン)してごらんなさい」
「あなたは雲だと想像(イマジン)してごらんなさい」
ヨーコの本にはそんな言葉たちが並んでいた。
悲しいかな、この曲は悲劇が起こった後に流される傾向にある。
悲劇を起こさないためにこそ、流されるべき曲なのに。。。
ちなみに、ジョンがこの曲を書き上げた茶色のスタンウェイのピアノは、2000年、ジョージ・マイケルの手に渡った後(ジョージ・マイケルは200万ドル以上を支払ったとされている)、リバプールにあるビートルズ博物館に落ち着くこととなった。
そして2017年6月17日。
ニューヨークで開催された全米音楽出版社協会の式典で、「イマジン」は20世紀を代表する楽曲だとしてセンテニアル・ソング賞に選ばれた。
さらに「イマジン」はジョン・レノンとオノ・ヨーコの共作であると発表した。
「イマジン」が発表されてから48年。
未だにこの楽曲が必要とされている世界に、ジョンは何を思っているのだろうか。
(このコラムは2014年3月13日に公開されたものに加筆修正を施したものです)