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TAP the POP

石浦 由高

1959年神奈川県横浜市生まれ。ライター/エディター。
アメリカに遊学、「Writing(執筆学)」を修める。長年、音楽と暮らす内、時代ととも生まれた歌詞の意味を読み解くことに、尽きせぬ楽しさを覚えるという。ワイン好き。

石浦 由高 が最近聴いてるアルバム

石浦 由高 の記事一覧

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「甘き夢」と牛が織りなすユーリズミックスのシュールレアリズム

 最後の賭けだった。  ザ・ツーリスツを解散後、恋人でもあったアニー・レノックスとユーリズミックスを結成したデイヴ・スチュワートだったが、バンドを継続するための…

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ヒア・カム・ザ・レイン・アゲイン〜デジタルポップで奏でる心理的SMプレイ

 1981年にデビューしたアニー・レノックスとデイヴ・スチュワートのデュオ、ユーリズミックスは、神秘的なグループだった。  まず、バンド名である。  オーストリ…

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エルヴィスが友人たちの前で生前最後に歌った別れの歌

 1998年。ジョニー・キャッシュはキャリア最後となるライブ・アルバムをウィリー・ネルソンとの共演という形で発表している。『VH1 Storytellers』と…

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「オールウェイズ・オン・マイ・マインド」をアウトローに染めて不動の名曲にしたウィリー・ネルソン

♪ 君はいつも、我が心に 君はいつも、我が心に ♪  愛を失った者が、自らの過去を悔いるとともに、もう一度だけチャンスをもらえないかと、復縁を願う「オールウェイ…

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「汚れた街」で生きていくということ

 1973年。 「迷信」などを収録した『トーキング・ブック』を大成功させたスティーヴィー・ワンダーは、グラミー賞の最優秀アルバムを受賞することになる『インナーヴ…

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大人になることを待ちわびたスティーヴィー・ワンダー

 1972年。  22歳になったスティーヴィーは希望に満ちていた。新しい音楽を、自分だけの音楽を作っていく。そんな夢の扉を、彼が自ら開こうとしたのには理由があっ…

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「ヘルプレス」に込められたニール・ヤングの喪失感の正体とは?

「北オンタリオに小さな町があります」  ニール・ヤングがそう歌ったオメミーは、彼が幼少時代、学校に通った小さな町である。試しにトリップ・アドバイザーで「オメミー…

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キング・クリムゾンの歌が予言した政治家の死とその黒幕

「この曲を、誰もが知り、誰もが大好きなアメリカの政治家に捧げる。その名は、スピロ・アグニュー」  1969年12月14日、発売されたばかりのデビュー・アルバム『…

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死という運命の中で愛とともに踊り続ける人間たち

 ララー  ララララ、ララー  叙情的な女性のコーラスに哀愁を帯びたバイオリンのメロディーが絡んでいく。そして。。。 ♪ 燃え上がるバイオリンの調べとともに あ…

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レナード・コーエンが冷戦の狭間にあったポーランドで語った「二本の足」

「久しぶりだ。長いこと、コンサート・ホールに顔を出さなかったことをすまなく思う。ということは、今夜はいつもよりたくさんの赤ワインを飲まなくてはならないというわけ…

Extra便

【追悼・レナード・コーエン】遺作で繰り返される「Hineni」という言葉

レナード・コーエンが82歳でこの世を去っていたことが発表された。 その最後の置き土産として残されたのが、10月26日にリリースされたばかりの遺作『You Wan…

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父親との確執。肩まで髪を伸ばした若きブルースの前に無口で立ち塞がった「親父」の記憶

前回のコラムはこちらから 「親父とは話ができなかった。親父の方も俺に口を開こうとしなかったし、母親も親父に話しかけることはなかった」  1981年、2枚組アルバ…

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