ブルー・トニック、東京スカパラダイスオーケストラの活動で知られるミュージシャン、冷牟田竜之。2008年にスカパラを脱退後、2010年にはウエノコウジ(the HIATUS)、池畑潤二(ROCK’N’ROLL GYPSIES)、中村達也(LOSALIOS)ら豪華ミュージシャンらを呼び集めたソロ・プロジェクト・バンド〈DAD MOM GOD〉を始動。並行して2012年からは若手ミュージシャンを中心とするスカ・バンド〈THE MAN〉を結成。また2015年にはブルー・トニックが本格的に再始動するなど、常にセンセーショナルなアクションを展開してきた。
そんな冷牟田だが、2016年2月21日にTHE MANの活動休止を発表したと思いきや、すぐさま新バンド〈MORE THE MAN〉を立ち上げたのは衝撃だった。なんといってもビックリしたのは、スペシャルズの1stと2ndを連想させるようなバンド名。さらに驚きは、1980〜90年代生まれ・20代のメンバーによってバンドが構成されていることだ。50代半ばの冷牟田とは親子ほど年の離れたミュージシャンたちを集めたのは、バンドとしての機動力をさらに高めて、あらためてライブ・シーンに殴り込んでいこうという冷牟田の強い想いを反映したものに他ならない。事実、MORE THE MANが始動してからも、さまざまな場所へ神出鬼没に現れては、迫力のステージを繰り広げてきた。
プロデューサー/アジテーターの冷牟田と、7人の若きメンバーによって動き出した、MORE THE MAN。彼らにとってのファースト・アルバム『Reaper』がついに完成。冷牟田とも親交の厚い、漫画家・イラストレーター=カネコアツシの作品『デスコ』に登場する暗殺者たちからインスパイアされ制作されたという本作には、激しくもクールなオリジナル楽曲群を中心に、「傷だらけの天使」や「James Bond Theme」などのカバーも収録。冷牟田がスカパラ在籍時から一貫して追い求めてきた、ロック/スカ/ジャズのもっともヒリついた部分を抽出してミクスチャーしたようなサウンドは、このMORE THE MANで、さらなる進化を遂げている。
アルバム『Reaper』は、現在のところライブ会場とバンドHPのみでの販売となるという。まずは8人のイカした男たちがステージで荒れ狂う姿を、ナマで目撃してもらうのが一番だろう。
official website
http://more-the-man.jp/
MORE THE MAN
1stアルバム レコ発ワンマンライブ「Reaper」
2017年1月27日(金)東京・青山RizM
*当日より、会場にてアルバム『Reaper』を発売開始
詳細は official website を参照ください。