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これが本当の80年代サウンド④〜忘れられたヒット曲にもう一度スポットライトを

2019.10.18

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80年代の洋楽をまとめたネットコンテンツやラジオ番組や雑誌には、いつもお決まりのアーティストやヒット曲だけがラインナップされている。それは同時代のコンピレーションがリリースされても同じこと。今回の企画はそんなありきたりの選曲ではなく、聞くだけで(観るだけで)「ああ! いた!! あった!!」と歓喜するようなアーティストやヒット曲を思いつくままに集めてみた。題して「これが本当の80年代サウンド」。そろそろマドンナやマイケル・ジャクソンの呪縛から解放されよう。ドライブや通勤タイム、懐かしの音源探しに活躍すること間違いなし。

ハノイ・ロックス「Up Around The Bend」(1984年・全英61位)
フィンランド出身のロックバンド。フロントマンであるマイケル・モンローのルックスの高さもあって日本では洋楽雑誌を中心に人気が高かった。母国から英国へ、そして米国へ。CCRのカバーであるこの曲でブレイクするかと思われた矢先、ドラマーが事故死。その後解散するが、ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズらがリスペクトして再評価と知名度が高まった。


ドクター&ザ・メディックス「Spirit in the Sky」(1986年・全英1位)
ロンドンのクラブシーンから火がついて大ヒットした、サイケデリック・リヴァイヴァルを象徴するナンバー。アメリカのシンガー・ソングライター、ノーマン・グリーンバウムが1970年にヒットさせた曲のカバーであり、当時日本のFM局やMTVでも頻繁に流れていたことを思い出す。

ファビュラス・サンダーバーズ「Tuff Enuff」(1986年・全米10位)
テキサス出身のブルーズバンド。スティーヴィー・レイ・ヴォーンの実兄であるギタリストのジミー・ヴォーンが在籍していたことでも有名。MTV全盛期の80年代半ばは、イギリスは変化球(まさに上記)、アメリカ南部は彼らのような直球アーティストが突如としてチャートを駆け上がる面白い時代だった。

アーケイディア「Election Day」(1985年・全米6位)
人気全盛だったデュラン・デュランから派生した二つのプロジェクト。といえば真っ先にジョン・テイラーとアンディ・テイラーのパワー・ステーションを思い浮かべる人がほとんどだろう。もう一つは、サイモン・ル・ボン、ニック・ローズ、ロジャー・テイラーらによるこのアーケイディア。この後、アンディとロジャーはデュラン・デュランを脱退した。

トゥ・パウ「Heart and Soul」(1987年・全米4位)
これは懐かしい。というか今となっては話題にも出ないバンドの一つ(読み方が分からなかったことも原因)。一度聴いたら耳に残ったまましばらく繰り返される曲があるが、このヒット曲はまさにそれ。紅一点のヴォーカルはキャロル・デッカー。

ジェッツ「You Got It All」(1986年・全米3位)
1985年にデビューしたミネアポリス出身の8人兄弟姉妹バンド。この曲を含めて5曲ものトップ10ヒットを持つ。個人的にはクライマックスの「I Miss You」やアトランティック・スターの「Always」と並ぶ80年代R&Bバラードの大名曲。

クリス・デ・バー「The Lady in Red」(1986年・全米3位)
アイルランドを本拠地に70年代から活動。キャリア最大のヒットとなったのがこの曲。ちなみにブレット・イーストン・エリス原作の狂気のヤッピー映画『アメリカン・サイコ』では、主人公がウォール街のオフィスの中でこの曲をウォークマンで目を閉じて聴き入るシーンがあった。

マルティカ「Toy Soldiers」(1989年・全米1位)
1980年代後半、ティファニーやデビー・ギブソンらと並んで、ティーンポップ・アイドル・ブームを牽引したマルティカ。自作名曲「Toy Soldiers」はナンバーワン・ヒットを記録。ゼロ年代にはあのエミネムが同曲をまさかのサンプリング。

カトリーナ&ザ・ウェイブス「Walking on Sunshine」(1985年・全米9位)
女性シンガーのカトリーナ・レスカニックを看板にした英米人混合ロックバンド。この曲はもともと1983年にリリースされたが、米国での売り出しを機に再録して大ヒット。躍動感溢れるこのナンバーは80年代の音楽遺産の中でも最も印象的なものの一つ。今でも多くの映画やミュージカルで使用されている。アルバムも素晴らしく、かなりオススメ。

*タイトル画像はHanoi RocksのFacebookページより

パート5に続く

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