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これが本当の80年代サウンド②〜忘れられた洋楽ヒットにもう一度スポットライトを

2023.01.23

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これが本当の80年代洋楽ヒット・第2回


80年代の洋楽をまとめたネットコンテンツやラジオ番組や雑誌には、いつもお決まりのアーティストやヒット曲だけがラインナップされている。それは同時代のコンピレーションがリリースされても同じこと。今回の企画はそんなありきたりの選曲ではなく、聴くだけで(観るだけで)「ああ! いた!! あった!!」と歓喜するようなアーティストやヒット曲を思いつくままに集めてみた。題して「これが本当の80年代サウンド」。そろそろマドンナやマイケル・ジャクソンの呪縛から解放されよう。ドライブや通勤タイム、懐かしの音源探しに活躍すること間違いなし。(選曲/中野充浩)

パート1はこちらから。

モーテルズ「Suddenly Last Summer」(1983年・全米9位)
女性ヴォーカルのマーサ・デイヴィスを看板にしたカリフォルニア出身のニュー・ウェイヴ・バンド。1982年に「Only the Lonely」が全米9位のヒット。続く83年にはこの曲がチャートを駆け上がった。アルバム『Little Robbers』に収録。現在も活動中。

ミッシング・パーソンズ「Walking in L.A.」(1983年・全米70位)
1982年にリリースした『Spring Session M』がヒットしたLA出身のニュー・ウェイヴ・バンド。フランク・ザッパ・バンドのドラマーだったテリー・ボジオと、その妻でヴォーカルのデイル・ボジオらが中心となって結成。1983年のUSフェスティヴァルにも出演した。これはその時の模様。

クォーターフラッシュ「Night Shift」(1982年・全米60位)
1981年、デビュー作『Quarterflash』とシングル「Harden My Heart」がいきなりヒットした、オレゴン州ポートランド出身のバンド。ギタリストのマーヴ・ロスとヴォーカル兼サックスのリンディ・ロス夫妻らが中心となって結成。83年にも「Take Me to Heart」がヒットした。この曲は映画『ラブ IN ニューヨーク』のサントラより。

ビリー・ヴェラ&ザ・ビーターズ「At This Moment」(1987年・全米1位)
ビリー・ヴェラはカリフォルニア出身のシンガー・ソングライター。1981年に「At This Moment」をリリースした時はあまりヒットしなかったが、その後、マイケル・J・フォックス主演の人気TVシリーズ『ファミリータイズ』で使用されてリバイバル・ヒット。チャートのトップに上り詰めた。

グラス・タイガー「Don’t Forget Me (When I’m Gone)」(1986年・全米2位)
カナダ出身のポップ・ロック・バンド。デビューアルバム『The Thin Red Line』からこの曲が大ヒット。同郷の人気歌手ブライアン・アダムスがバックヴォーカルを務めたこと、あるいは同時期のMTV効果も大きかった。

シェリフ「When I’m with You」(1988年・全米1位)
カナダ出身のロックバンド。このパワーバラードがリリースされたのは1982年。当時は全米61位止まりだったが、ラジオのオンエアーで人気が再燃。チャートのトップに到達した。しかしバンドはすでに解散しており、中心メンバーたちはエイリアスを結成。90年には同路線のパワーバラード「More Than Words Can Say」が全米2位のヒットとなった。

ジョージア・サテライツ「Keep Your Hands to Yourself」(1986年・全米2位)
その名の通り、ジョージア州出身のロックバンド。ポップなサウンドや派手なルックスのヘヴィメタル・バンドが主流だった80年代半ば、突如としてルーツロックを響かせた彼らがチャートを駆け上がったのは衝撃だった。

ステイシー・Q「Two of Hearts」(1986年・全米3位)
80年代といえば、マドンナが切り拓いたダンス・ポップが全盛期だった頃。二番煎じ的な女性シンガーが続々と現れたが、ステイシー・Qはひときわ印象が強かった。日本のディスコのダンスフロアでも人気の曲だった。

トレイシー・ウルマン「They Don’t Know」(1983年・全米8位)
この人を紹介できるなんて嬉しい。イギリス出身のコメディエンヌ、トレイシー・ウルマン。80年代には歌手としてカースティ・マッコールのカバーであるこの曲がヒット。同年のシンディ・ローパーの「Girls Just Want to Have Fun」と並ぶ、永遠のガールズ・アンセム。MVにはなんとポール・マッカートニーが出演している。

ストロベリー・スウィッチブレイド「Since Yesterday」(1984年・全英5位)
これは懐かしい!! スコットランド出身の2人組。アズテック・カメラあたりが好きだった人にはたまらないかも。そのファッションやメイクが与えた影響は大。原宿ゴスロリ・カルチャーの教祖的存在。80年代はアメリカだけでなく、イギリスにも個性的なサウンドが溢れていた。







パート1はこちらから。
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【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
https://www.wildflowers.jp/profile/
http://www.tapthepop.net/author/nakano
■仕事の依頼・相談、取材・出演に関するお問い合わせ
https://www.wildflowers.jp/contact/

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