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これが本当の80年代サウンド③〜忘れられたヒット曲にもう一度スポットライトを

2019.10.12

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80年代の洋楽をまとめたネットコンテンツやラジオ番組や雑誌には、いつもお決まりのアーティストやヒット曲だけがラインナップされている。それは同時代のコンピレーションがリリースされても同じこと。今回の企画はそんなありきたりの選曲ではなく、聞くだけで(観るだけで)「ああ! いた!! あった!!」と歓喜するようなアーティストやヒット曲を思いつくままに集めてみた。題して「これが本当の80年代サウンド」。そろそろマドンナやマイケル・ジャクソンの呪縛から解放されよう。ドライブや通勤タイム、懐かしの音源探しに活躍すること間違いなし。

パート1はこちらから。
パート2はこちらから

クリス・アイザック「Wicked Game」(1989年リリース・全米6位)
カリフォルニア出身のロックシンガー、俳優。1985年にデビュー。1989年にリリースした『Heart Shaped World』からこの曲がヒット。MVの監督はハーブ・リッツが担当してスーパーモデルとの共演が話題に。デヴィッド・リンチの『ワイルド・アット・ハート』にも使用されている。気怠く、メランコリックなヴォーカルがたまらない。


トゥイステッド・シスター「We’re Not Gonna Take It」(1984年・全米21位)
MTVで彼らというかディー・スナイダーを初めて時、その強烈なヴィジュアルに度肝を抜かれた。そして親しみやすくて耳に残るこのナンバーで完全にノックアウトされた。映画『ロック・オブ・エイジズ』では、スターシップの「We Built This City」とマッシュアップされて効果的に使われている。

タコ「Puttin’ On the Ritz」(1982年・全米4位)
これはさすがに懐かしい。インドネシア出身のドイツ在住オランダ人歌手。この曲(邦題「踊るリッツの夜」)が1982年にヒット。スタンダード・ナンバーやミュージカル・ナンバーの新しいカタチが更新された。

アンディ・テイラー「Take It Easy」(1986年・全米24位)
デュラン・デュランのギタリストがスーパーグループのパワー・ステーションの参加後、バンドを脱退してソロ活動へ。それを支えたのが元セックス・ピストルズのギタリスト、スティーヴ・ジョーンズ。意気投合した二人は映画のサントラに共作ナンバーを提供。これもその一つ。1987年にはスティーヴとの共同プロデュースでアルバム『Thunder』をリリース。ポップな時代に逆行するハードなR&Rサウンドがカッコ良かった。

スティーヴ・ジョーンズ「Mercy」(1987年)
アンディ・テイラーの次はやっぱりこの人。ピストルズ解散後、幾つかのバンドを結成するも長続きせず。時を同じくしてデュラン・デュランで自分のアイデアが活かされないことにストレスを感じていたアンディと意気投合。80年代で最高にクールなロックンロール・パートナーが誕生した(タイトル画像はこの二人/左がスティーヴ)。人気TVドラマ『マイアミ・バイス』のサントラにこの曲を提供。1987年にはソロアルバムをリリース。メランコリックなロックが詰まった名盤。

ビッグ・カントリー「In a Big Country」(1983年・全米17位)
スコットランド出身のロックバンド。MTVをフル活用したこの曲は、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの波に乗ってアメリカや日本でもヒットした。プロデュースは80年代サウンドの仕掛け人的存在スティーヴ・リリーホワイト。

フーターズ「And We Danced」(1985年・21位)
シンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」のソングライターでもあるロブ・ハイマン、同じくシンディのデビュー作に参加したエリック・バジルマンらを中心とするフィラデルフィア出身のロックバンド。ケイジャン、ザディゴ、スカなどから影響を受けた多彩な音楽性で80年代後半まで人気が高かった。

クライマックス「I Miss You」(1985年・全米5位)
1980年代前半のブラックミュージック・シーンを席巻したSOLORレーベル。ミッドナイト・スター、シャラマー、レイクサイド、ウィスパーズなどがヒットを飛ばしたが、このクライマックスも同レーベル出身。80年代の本当のサウンドトラックとは、まさにこんな曲のこと。何度でも聴ける名作バラード。

フェアーグラウンド・アトラクション「Perfect」(1988年・全英1位/全米80位)
アメリカントップ40に夢中になっていた時期は終わり、イギリスやヨーロッパへ耳を傾けると、この素朴な曲が聞こえてきた。最初の印象はそんな感じだろうか。この曲を収録したアルバム『The First of a Million Kisses』は、まるで田舎町の遊園地の夕暮れ時にいるかのような郷愁を漂わせた名作だ。

パート4に続く。

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