「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信

TAP the POP

TAP the NEXT

YOSSY LITTLE NOISE WEAVER──充実の活動を経た二人が8年ぶりに完成させたポップ・アルバム

2018.09.10

Pocket
LINEで送る


今も語り草になるほどシーンに大きな影響を与えた関西のスカ・バンド=DETERMINATIONS。そのメンバーとして活躍していたのが、鍵盤奏者のYOSSYとトランペット&トロンボーン奏者のicchie。二人によるユニットとして始動したYOSSY LITTLE NOISE WEAVERは、2006年に1stアルバム『PRECIOUS FEEL』発表以降、マイペースに活動を続けてきた。

YOSSY LITTLE NOISE WEAVERの活動と並行して、YOSSYはハナレグミや中納良恵(EGO-WRAPPIN’)のライブやレコーディングをサポート。icchieもMr.childrenのツアー・メンバーとして全国を回るなど、この数年は、それぞれが非常に充実した個人活動も展開してきた。

そんな彼らが、実に8年ぶり4枚目となるオリジナル・アルバム『Sun and Rain』を完成させた。2016年より居を構える埼玉の郊外に、自宅スタジオ〈STUDIO OPPE〉を設立。プライベートな空間に栗原務(ドラム/Little Creatures)、波多野敦子(ヴィオラ/TRIOLA)、伊賀航(ベース/lake)、石井マサユキ(ギター/TICA)、小池龍平(ギター/bonobos、LITTLE TEMPO)、椎野恭一(ドラム)といった旧知のミュージシャンが集い、基本リズム隊が一発録りで録音したベーシックトラックに、数ヶ月かけてダビングを重ねて完成させたという。

今作では日本語詞にもチャレンジ。緑豊かな山あいの空模様のように様々な表情をみせていく「Thunder」にはじまり、流麗なハーモニーと複雑に展開していくリズムがめくるめくストーリーを紡いでいく「Ghost」、陽だまりの優しいぬくもりをイメージさせるスカ・チューン「Taling About Love」、チェンバー・ポップな「In My Pocket」など、これまで以上にポップでカラフルな風合いの9曲が収録されている。中でもハナレグミこと永積崇をゲストに迎えた「雨ふり」は、YOSSY、icchie、永積の3人だけで録音。生活の場から立ち上る親密な響きを、そっと閉じ込めたような印象の佳曲だ。

しとしと雨降りの日も、暗い雲が立ち込める日も、そして燦々と陽射しが降り注ぐ日も、聴けば爽やかな風を胸に吹き込み、気持ちを少しだけ晴れやかにしてくれる──『Sun and Rain』は、いつだってそばに置いておきたいアルバムだ。


YOSSY LITTLE NOISE WEAVER『Sun and  Rain』

YOSSY LITTLE NOISE WEAVER
『Sun and Rain』

(BUS-Records)



4th ALBUM ”Sun and Rain” Release Party
9月30日(日)東京・表参道CAY
出演:YOSSY LITTLE NOISE WEAVER(Band)
YOSSY(ボーカル、キーボード)、icchie(トランペット、トロンボーン)、栗原務(ドラム/Little Creatures)、波多野敦子(ヴィオラ/TRIOLA)、伊賀航(ベース/lake)
SPECIAL GUEST:ハナレグミ、石井マサユキ、TUCKER

10月5日(金)福岡・春吉 バルCLUTCH
10月6日(土)福岡・小倉 UMIE+
10月7日(日)大分・日田リベルテ
10月8日(月・祝)鹿児島・鹿児島 aview Cafe&Flowers
10月13日(土)群馬・高崎 matka
10月14日(日)茨城・つくば 千年一日珈琲焙煎所
10月20日(土)茨城・水戸 city -cafe and space-
10月21日(日)栃木・那須塩原 ダイニングバーウニコ
11月22日(木)愛媛・新居浜 アンジュール+
11月23日(金・祝)徳島・徳島 キャッチギャラリー
11月24日(土)兵庫・川西 DUMBO


official website
https://www.yossylnw.com/


 *本コラムは2018年7月31日に初回公開された記事に加筆修正したものです。

Pocket
LINEで送る

あなたにおすすめ

関連するコラム

[TAP the NEXT]の最新コラム

SNSでも配信中

Pagetop ↑

トップページへ