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アメリカよりも日本で受けたナンシー・シナトラのB面ヒット曲「サマー・ワイン」

2014.01.31

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20世紀を代表する偉大な歌手の1人であるフランク・シナトラの娘、ナンシー・シナトラは10代で歌手デビューしたが、なかなかヒットには恵まれなかった。

しかしソングライターでプロデューサーのリー・ヘイゼルウッドと出会って、それまでの可愛いこちゃん路線から、セクシーでちょっと挑戦的な女に変わった途端、1966年2月にシングル盤「憎いあなた(These Boots Are Made For walking)」が全米1位に輝いた。

翌年に発表された「サマーワイン(Summer Wine)」は歌の作者であるリー・ヘイゼルウッドとのデュエット曲だったが、全米5位のヒットとなった「シュガータウンは恋の町(Sugar Town)」 のB面だった。

アメリカでも全米49位とそれなりのヒットになった「サマー・ワイン」は、日本ではA面としてシングル発売されて大ヒットした。

色っぽいナンシーの歌声と、男っぽい低音を効かせたリーの歌声は、大人にしかわからない芳しい香りを醸し出していた。

イチゴやチェリー、そして春の天使のキス
私の夏のワインは、本当にこれらのすべてからできているの



アイルランド出身の姉妹3人とその兄によるフォーク・ロック・バンド、ザ・コアーズが「Summer Wine」を取り上げたのは、2002年に開かれた地元ダブリンでのライヴだった。

このときにデュエットの相手はアイルランドが世界に誇るU2のボノ、ワイルドで男の野生を感じさせるボノの歌声に対して、ボーカルのアンドレア(3女)が負けじと絡んでいくところが聴きどころだ。

Nancy Sinatra and Lee Hazlewood – Summer Wine (1967)




The Corrs『Live In Dublin』
Rhino

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