★ダウンロード/ストリーミング時代の色彩別アルバムガイド
「TAP the COLOR」連載第39回
1983年の音楽シーンと言えば、MTVの影響力もあってマイケル・ジャクソンの『スリラー』やヴィジュアル性に富んだUKアーティストに人気が集中していた頃。映画『フラッシュダンス』もマドンナのデビューもこの年。そんな中、ポリスはラストアルバムをリリースした。
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ポリス『Synchronicity』(1983)
1983年7月23日付のビルボードチャートはこのアルバムがトップに輝き、シングル「見つめていたい」も1位を独走中。彼らの人気がピークに達していた頃。1997年の同時期には、この曲をサンプリングしたパフ・ダディの「アイル・ビー・ミッシング・ユー」も1位だった。
ストレイ・キャッツ『Rant n’ Rave with the Stray Cats』(1983)
ネオ・ロカビリーの顔役としてイギリスから火がついたストレイ・キャッツの3枚目。アメリカでの編集盤『Built for Speed』(1982)が全米チャートで15週間2位という大ヒットの後だけに期待されたが、バンドはこの後解散してしまう。「(She’s) Sexy + 17」がヒットした。
カルチャー・クラブ『Colour by Numbers』(1983)
華やかな見た目やポップな曲調、圧倒的な若いファンという軽いイメージもあってか、当時は正当な評価をされなかった彼らだが、実はソウルやレゲエなど音楽的な深みが備わったグループだった。ボーイ・ジョージは筋金入りのクラブピープルでDJだったという事実。
トーキング・ヘッズ『Speaking in Tongues』(1983)
テクノロジーによる知的欲求とアフリカンビートの肉体的衝動が一体化した前作『リメイン・イン・ライト』から3年ぶり。NYアンダーグラウンド/パンクシーンが原点の彼らは「進化し続けるバンド」の代表格だった。この後、リーダーのデヴィッド・バーンの興味は映画へ。
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