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ソロモン・バークを偲んで〜ミック・ジャガーやヴァン・モリソンに影響を与えた偉大なソウル歌手の功績

2025.10.09

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2010年10月10日、ソウル歌手のソロモン・バーク(享年70)がオランダのスキポール空港で急逝した。死因についてはオフィシャルサイトで親族が自然死と説明した。12日にアムステルダムで公演を行うためにロサンゼルスからアムステルダムへ向かう飛行機内で突然心臓発作を起こし、着陸後、駆けつけた医師によって死亡が確認されたという。

主にR&Bやゴスペルのフィールドで活躍した人だったが、ミック・ジャガーやヴァン・モリソン等のロックミュージシャンにも大きな影響を与えたことでも知られている。

代表曲といえば、やはり「Everybody Needs Somebody To Love」(1964年)だろう。1965年にローリング・ストーンズが2ndアルバムでカヴァーし、その後、映画『ブルース・ブラザース』(1980年)で使用されたことによって、その名は世界中に知れ渡ることとなった。


1940年3月21日、ソロモン・バークはペンシルベニア州フィラデルフィアで生まれた。幼い頃から教会で歌い始め、十代の頃にはすでに地元のレーベルからレコードを発売したり、自身のラジオ番組を持って活躍していた。

1961年、二十代を迎えると、アトランティックと契約を交わす。同年にリリースした2作目のシングル「Just Out of Reach (Of My Two Open Arms)」がヒットし、早くも成功への道を駆け上っていく。

歌手活動と並行して、キリスト教説教者としても仕事を続けており、ローマ法王やマーティン・ルーサー・キング、さらにはマルコムXなどとも面識、親交があった。

ブルース、ゴスペル、カントリー、R&Bなどジャンルの枠にとらわれることなく歌ったことによって、60年代はまさに黄金期だった。

1970年代はヒット曲に恵まれず、1980年代には映画に出演するなど、キャリアには浮き沈みの激しい時期もあったが、60歳を過ぎて亡くなるまでの約10年間は充実したものだった。

2002年(当時62歳)に発表したアルバム『Don’t Give Up on Me』では、ソロモンのファンであるボブ・ディラン、トム・ウェイツ、ヴァン・モリソン、エルヴィス・コステロ、ブライアン・ウィルソン、ニック・ロウ等が楽曲を提供した。

翌2003年には、同アルバムがグラミー賞を受賞。また、2006年にはカントリー界の歌姫、ドリー・パートン、エミルー・ハリス、パティ・グリフィンらをゲストに迎えたアルバム『Nashville』を発表した。


2008年にレコーディングしたアルバム『Like a Fire』では、エリック・クラプトン、ベン・ハーパー、ケブ・モー、ジェシー・ハリスらが彼のために曲を提供している。

そして亡くなる5ヶ月前。ソロモンは2010年5月に「JAPANBLUES&SOULCARNIVAL2010~25周年記念スペシャル」で、初の日本公演を行っている。

70年間の生涯を通じて、3回の結婚で21人の子供、90人の孫、19人のひ孫に恵まれた人生だった。ソロモン・バークの歌声はダイヤモンドのように、多くのファンやミュージシャンたちの心の中で今も輝き続けている…

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Very Best of Solomon Burke

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