リバティーンズがイギリス最大級のフェス、レディング&リーズ・フェスティバル に初めて出演したのは2003年8月末。
しかし、そこにバンド・メンバーの1人であるピート・ドハーティの姿はなかった。
ピートとカール・バラーの2人を中心にして結成されたリバティーンズは、2002年に1stアルバム『Up The Brcaket』(『リバティーンズ宣言』)をリリースすると様々な音楽メディアで絶賛され、一躍イギリスを代表するロック・バンドとなる。
しかしその一方で、“ケンカするほど仲が良い”という間柄だったピートとカールの衝突は激しさを増し、日を追うごとに悪化していった。
さらにはピートの過度なドラッグがバンド活動に支障をきたすようになり、2003年6月にはピート抜きでバンドを活動することが発表される。
翌年の8月には再びレディング&リーズ・フェスに出演するが、やはりピートがステージに立つことはなかった。
そして12月17日、バンドはついに活動停止を発表、2人はそれぞれ自身のバンドに専念するようになる。
6年後の2010年8月27日。
レディング&リーズ・フェスティバルは例年以上に注目を集めていた。主催者側の度重なるオファーにより、リバティーンズによる2日限りの再結成ライブが予定されていたからだ。
しかし、ピートはドキュメンタリー映画『傷だらけの伝説』で、直前まで出演するか迷っていたと語っている。
馬鹿げたことをする可能性はかなりあったよ。あらゆる手を使ってライブをぶち壊すつもりだった。でも、自分勝手なことはやめてギャングの一員にならなきゃなって感じたんだ。
初めて出演してから7年、3度目にしてついにレディング&リーズ・フェスのステージにメンバー全員が揃うことになった。
Up the Bracket
●Amazon Music Unlimitedへの登録はこちらから
●AmazonPrimeVideoチャンネルへの登録はこちらから