1963年、ローリング・ストーンズはデビューシングル「Come On」をリリースした。
チャック・ベリーの曲を初々しくカバーしてシーンに登場した彼等。
その年にミック・ジャガーとキース・リチャーズは二十歳を迎えた。
さかのぼること二十年…
1943年、ロンドン中心部から電車で40分程離れたケント州ダートフォードという町で産声を上げたミック・ジャガーとキース・リチャーズ。
二人は家も近く、幼い頃から一緒に砂場で遊び“幼馴染み”として育つ。
青年となった頃、ミックはロンドンの大学(経済学部)へ、キースはアートスクールに通うようになる。
進路の違う二人は、顔を合わせる機会もなくなっていった。
そんなある日、“二つの石”が転がり始める出来事がおきた。
1961年、18歳のある秋の日。
二人はダートフォード駅のプラットホームで偶然再会した。
その時、ミックの脇にはシカゴのチェス・レコードから個人輸入したばかりの3枚のLP盤が、さり気なく抱えられていた。
ギターケースを持ったキースは、それを見逃すはずもなく声をかけた。
「よぉ、元気?」
「それどうしたんだよ」
それは、チャック・ベリー、マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフという彼等の運命を引き合わせ、決定づけたアーティストのアルバムだった。
二人はブルースの話で盛り上がり、急速に接近した。
これを機に、当時ミックがやっていたバンドにキースが参加することになった。
その翌年の1962年、二人はロンドンの『Ealing Jazz Club』という店でブライアン・ジョーンズと出会い、新しいバンドが結成されることとなる。
バンド名は、アメリカの偉大な黒人ブルースマンであるマディ・ウォーターズの代表曲「Rolling Stone」にちなんで、ブライアン・ジョーンズが“ザ・ローリング・ストーンズ”と命名した。
この“運命的な出会い”を機に、その後、彼等は世界最高峰のロックバンドとして50年間以上“転がり続ける石”となった。
♪「Rolling Stone」マディ・ウォーターズ
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