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堀込泰行──キリンジを脱退し新たな歩みを踏み出した、待望のソロ・デビュー・アルバム

2016.11.01

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軽いトランクに道ずれた愛を 明日への今日を
もういちど こんな歌のように始めよう

どうでもいいさ 昨日の涙はもう
見上げる街 懐かしい空へ捨てたよ

新しい季節と踊ろう
新しい季節と踊ろう
(「ブランニュー・ソング」より)


兄弟デュオ〈キリンジ〉のメインボーカル&ギター、そしてソングライターとして片翼を担ってきた堀込泰行。「双子座グラフィティ」「エイリアンズ」「アルカディア」「スウィートソウル」「燃え殻」など数多くの名曲を手がけてきた彼が2013年にキリンジを脱退してからは、兄・堀込高樹がその屋号を引き継ぎ6人編成のバンドとして新たに〈KIRINJI〉をさせた。が、一方で堀込泰行もソロ・アーティスト/シンガー・ソングライターとしての歩みを見せてきた。

キリンジ在籍時から並行して〈馬の骨〉というソロ・ユニットでも活動していた堀込泰行だが、個人名義としては初となるソロデビュー・シングル「ブランニューソング」を2014年11月にリリース(冨田恵一との共同プロデュース)。2015年4月には洋楽カバー・アルバム『Choice by 堀込泰行』を発表した。

そして、いよいよ満を持して堀込泰行としてのファースト・ソロ・アルバム『One』が完成。セルフ・プロデュースによって制作された本作は、ドナルド・フェイゲンあたりを彷彿とさせるホーン・セクションが心地よいAOR「New Day」から幕を開ける。朝の光のように爽やかなポップ・ソング「Shiny」、軽快なパブ・ロック「Wah Wah Wah」、ちょっと挑発的な歌詞にアメリカン・ロック調のサウンドが痛快にハマった「さよならテディベア」、フォー・シーズンズなどの60年代ポップスに通じるきらやかな「最後の週末」、すでにエバーグリーンな輝きを秘めているような普遍的なラブ・バラード「僕らのかたち」と、キリンジ時代とも馬の骨時代とも違う、肩の力の抜けた伸びやかな歌声の魅力が存分に発揮された、爽快感あふれるポップ・アルバムに仕上がっている。

あぁ 涙を流すがいい 美しいワルツに身をまかせ
さぁ 踊るなら 光も射すだろう
雨上がりの日の 虹のように
(「Waltz」より)



堀込泰行『One』

堀込泰行
『One』

(日本コロムビア)



official website
http://natural-llc.com/yasuyuki_horigome/



Live Schedule
堀込泰行LIVE 2016

2016年12月12日(月)東京・TSUTAYA O-EAST
2016年12月14日(水)大阪・umeda AKASO

others
『音楽感謝 15 years anthology-』
2016年11月27日(日)大阪・梅田 Shangri-La
w/benzo、RALLYPAPA AND CARNEGIEMAMA
詳細は堀込泰行official websiteを参照ください。

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