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ノーナ・リーヴス──ポップ・ミュージックの未来を明るく照らす、充実のニュー・アルバム

2019.05.12

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2017年にはデビュー20周年を迎え、傑作アルバム『MISSION』を発表し、大きな反響を集めたノーナ・リーヴス。V6やNegiccoなどのプロデュースや、SMAP、花澤香菜など数多くのアーティストソングライティングを手がけ、またマイケル・ジャクソン、プリンス、ワム!などポップ・ミュージックの評論においても才能を発揮している西寺郷太。作曲家であり、レキシや坂本真綾などのサポートでも活躍するギタリストの奥田健介。佐野元春、オリジナルラブ、YUKIなどのサポートで活躍するドラマー小松シゲルの3人は、今や日本のポップ/ロック・シーンには欠かせない存在といえるだろう。

そんな充実した個人活動と並行しながら、ポップスとソウルから受けた多大な影響から生み出す〈POP’N SOUL〉を20年以上にわたって追求してきた彼らが、約1年半ぶり通算16作目となるオリジナル・アルバム『未来』を発表した。

ノーナのライブを支えるベースの村田シゲ(口ロロ他)や、コーラスの真城めぐみ(ヒックスヴィル)、キーボードの富田謙、パーカションの松井泉に加えて、今回は林幸治(TRICERATOPS)、高桑圭(Curly Giraff)、千ヶ崎学(KIRINJI)ら盟友ミュージシャンが参加。

目を覚ますような激しいギター・サウンドで幕を開ける1曲目「未来」から、本作にかける意気込みの熱さがわかるだろう。西寺と奥田の共作によるユニークでダンサブルなポップ「ガリレオ・ガール」。大学の先輩であるライムスターと3on3でがっぷり組んだ「今夜はローリング・ストーン feat.RHYMESTER」は、軽やかな曲調ながら両者の歩んできた道のりや音楽遍歴がギュッと詰め込まれた名曲だ。一方で、ビートのカッコ良さだけで突っ切る「Physical」や、ノーナ流ネオ・ソウルな「Sad Day」や、ほんのり懐かしさの漂う80sポップな「プレジデント・トゥナイト」、ラヴァーズ・ロック調な「Aretha」、とびきりに美しいミッド・バラード「遠い昔のラヴ・アフェア」……と、今作も実にバラエティ豊かな楽曲群で唸らせる。

元号が変わり、世の中も大きく動きそうな気運が高まるこの時期に、まさにポップ・ミュージックの未来を占うようなアルバムを送り出したノーナ・リーヴス。彼らが生み出す〈POP’N SOUL〉は、僕らの未来をきっと明るく照らしてくれることだろう。




ノーナ・リーヴス『未来』

ノーナ・リーヴス
『未来』

(ワーナーミュージック)



Live Schedule
THE FUTURE 2019

2019年5月12日(日)愛知・ell.FITS ALL
2019年5月18日(土)北海道・札幌KRAPS HALL
2019年5月25日(土)福岡・DRUM SON
2019年6月1日(土)東京・渋谷CLUB QUATTRO
2019年6月23日(日)神奈川・F.A.D YOKOHAMA(※追加公演)
*終了分は割愛

YATSUI FESTIVAL! 2019
2019年6月15日(土)東京・渋谷 TSUTATA O-EAST 他

ROKKO SUN MUSIC 2019
2019年7月7日(日)兵庫・六甲山カンツリーハウス内 特設会場

信州いいやまノーナ・フェス 2019
2019年8月3日(土)長野・飯山市文化交流館 なちゅら(w/堂島孝平、堀込泰行)


official website
http://www.nonareeves.com

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