ビートルズの『Let It Be』に収められた「The Long And Winding Road」。
“長く、曲がりくねった道”とは実際、ポール・マッカートニーが所有していたスコットランド、キンタイア半島のファームハウス近くの道である。
「僕はスコットランドのピアノの前にただ座り、弾き始めた。すると、あの曲になったのさ。イメージしたのは、レイ・チャールズのような人に歌われれば、ということだった。スコットランドの静けさ、美しさの中、いつもインスピレーションが湧くんだよ」
ポール・マッカートニーはそう語っている。
度重なる試練から身を守るように、スコットランドの地を訪れたポール。
長く、曲がりくねった道は「君のドア」へ続いていると歌われる。
「君のドア」とは、女性などではなく、聖なる静けさであり、神々しい美しい風景だったのだろう。