TAP the CHART

1986年はホイットニーに耳を傾けていると、ビースティとBON JOVIが大ブレイクした

2015.01.08

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「TAP the CHART」第4回は、1986年を取り上げます。まずはシングルとアルバムの年間チャートTOP 10から。


【1986年のBillboard年間チャート】
★TOP 10 SINGLES
❶That’s What Friends are For/Dionne and Friends(Dionne Warwick, Gladys Knight, Elton John and Stevie Wonder)
❷Say You, Say Me/Lionel Richie
❸I Miss You/Klymaxx
❹On My Own/Patti LaBelle and Michael McDonald
❺Broken Wings/Mr. Mister
❻How Will I Know/Whitney Houston
❼Party All the Time/Eddie Murphy
❽Burning Heart/Survivor
❾Kyrie/Mr. Mister
❿Addicted to Love/Robert Palmer

1986年の年間TOP20。1位はディオンヌ&フレンズの「That’s What Friends are For」。TOP10は4分40秒以降。


★TOP 10 ALBUMS
❶Whitney Houston/Whitney Houston
❷Heart/Heart
❸Scarecrow /John Cougar Mellencamp
❹Afterburner/ZZ Top
❺Brothers in Arms/Dire Straits
❻Control/Janet Jackson
❼Welcome to the Real World/Mr. Mister
❽Promise/Sade
❾No Jacket Required/Phil Collins
❿Primitive Love/Miami Sound Machine

スクリーンショット(2015-01-06 17.48.14)
【1986年の主な音楽的出来事】
○ホイットニー・ヒューストンが前年から引き続き活躍。ジャネット・ジャクソンが新生してヒットを飛ばし始めた。また、ピーター・ガブリエル、スティーヴ・ウィンウッド、ロバート・パーマーらUKのベテラン勢が最先端の音作りでヒットチャートへ復活。ボストンが8年ぶりのアルバムをリリースしたり、映画『トップガン』のサントラ盤のヒットも話題になった。ランDMCやビースティ・ボーイズらのヒップホップもメジャー化。日本ではスターだったボン・ジョヴィが本国でも遂に大ブレイク。

○第1回ロックンロール・ホール・オブ・フェイム(ロックの殿堂)が開催。エルヴィス・プレスリー、チャック・ベリー、リトル・リチャード、ファッツ・ドミノ、バディ・ホリー、ジェリー・リー・ルイス、エヴァリー・ブラザーズ、ジェームス・ブラウン、サム・クック、レイ・チャールズなどが殿堂入りした。

○3年ぶりの新作『Dirty Work』をリリースしたローリング・ストーンズが、グラミー賞からエルヴィスやチャック・ベリーに続いて特別功労賞を贈られる。プレゼンターはザ・フーのピート・タウンゼント。

○ロックンロール黎明期である1950年代半ば、サン・レコードに所属していたジョニー・キャッシュ、ジェリー・リー・ルイス、カール・パーキンス、ロイ・オービソンがセッション録音。

◯カントリー界を背負うことになるランディ・トラヴィスとドワイト・ヨーカムがデビュー。

○チャック・ベリーの還暦コンサートが開催。映画化もされ、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズ、エリック・クラプトンなどが参加。

○ジョン・ヒューズの映画『プリティ・イン・ピンク』公開。オーケストラル・マヌヴァーズ・イン・ザ・ダークの「If You Leave」がヒット。
(TAP the POPの関連コラム)
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○ビデオ・ディレクター出身のジュリアン・テンプル監督『ビギナーズ』公開。
(TAP the POPの関連コラム)
ビギナーズ~暴動とロマンスと英国モッズが詰まったクールな108分間

○ボブ・ディランがトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、グレイトフル・デッドを伴って全米ツアー。

○カルチャー・クラブのボーイ・ジョージがヘロイン所持で逮捕される。

○ヒップホップのメインストリーム化元年。ランDMCの『Raising Hell』が大ヒット。ヒップホップのアルバムとして最初のプラチナディスクを獲得。収録された「Walk This Way」はエアロスミスをサンプリング。彼らの復活にも繋がった。そしてビースティ・ボーイズも『Licensed to Ill』で登場。ヒップホップのアルバムとして最初の全米1位を記録(翌年)。リック・ルービンのデム・ジャム・レコーディンクス、アディダスのファッションも話題に。


○ルーサー・ヴァンドロス、アニタ・ベイカー、フレディ・ジャクソン、ライオネル・リッチー、ホイットニー・ヒューストンなどに代表される、いわゆるブラック・コンテンポラリーが全盛期を迎える。

○UKでは、音楽紙NMEがコンピレーションカセット「C86」をリリース。ネオ・アコースティック/ギターポップ系の当時のインディー音源が詰まった貴重な作品となる。初期のプライマル・スクリームなどが収録されていた。

○欧州でユーロビートの誕生。米シカゴではハウスが誕生。

○カントリーシーンでは、ドワイト・ヨーカムとランディ・トラヴィスがデビュー。

○ビースティ・ボーイズがデビューアルバムをリリース。
○ペット・ショップ・ボーイズがデビューアルバムをリリース。
○ワム!が解散。
○カルチャー・クラブが解散。
○プリンスが来日公演。

○1986年に亡くなったミュージシャン
フィル・ライノット<シン・リジィ>(1月4日)
リチャード・マニュエル<ザ・バンド>(3月4日)
ベニー・グッドマン(6月13日)
クリフ・バートン<メタリカ>(9月27日)

【1986年のBillboard1位獲得シングル/アルバム】○内数字は獲得した週。
★SINGLES
Say You, Say Me/Lionel Richie ④*前年2週分含む
That’s What Friends Are For/Dionne and Friends ④
How Will I Know/Whitney Houston ②
Kyrie/Mr. Mister ②
Sara/Starship ①
These Dreams/Heart ①
Rock Me Amadeus/Falco ③
Kiss/Prince and the Revolution ①
Addicted to Love/Robert Palmer ①
West End Girls/Pet Shop Boys ①
Greatest Love of All/Whitney Houston ③
Live to Tell/Madonna ①
On My Own/Patti LaBelle and Michael McDonald ③
There’ll Be Sad Songs (To Make You Cry)/Billy Ocean ①
Holding Back the Years/Simply Red ①
Invisible Touch/Genesis ①
Sledgehammer/Peter Gabriel ①
Glory of Love/Peter Cetera ②
Papa Don’t Preach/Madonna ②
Higher Love/Steve Winwood ①
Venus/Bananarama ①
Take My Breath Away/Berlin ①
Stuck with You/Huey Lewis and the News ③
When I Think of You/Janet Jackson ②
True Colors/Cyndi Lauper ②
Amanda/Boston ②
Human/The Human League ①
You Give Love a Bad Name/Bon Jovi ①
The Next Time I Fall/Peter Cetera and Amy Grant ①
The Way It Is/Bruce Hornsby & the Range ①
Walk Like an Egyptian/The Bangles ④*翌年2週分含む

1986年のナンバー1ヒットは31曲。

★ALBUMS
Miami Vice/Soundtrack ⑪*前年8週分含む
The Broadway Album/Barbra Streisand ③
Promise/Sade ②
Welcome to the Real World/Mr. Mister ①
Whitney Houston/Whitney Houston ⑭
5150/Van Halen ③
Control/Janet Jackson ②
Winner in You/Patti LaBelle ①
Top Gun/Soundtrack ⑤
True Blue/Madonna ⑤
Dancing on the Ceiling/Lionel Richie ②
Fore!/Huey Lewis and the News ①
Slippery When Wet/Bon Jovi ⑧*翌年7週分含む
Third Stage/Boston ④
Live 1975-85/Bruce Springsteen & The E Street Band ⑦*翌年2週分含む

【1986年の全米ベストセラーアルバム】
○1300万枚/ブルース・スプリングスティーン&ザ・Eストリートバンド『Live 1975-85』*複数枚組カウント
○1200万枚/ボン・ジョヴィ『Slippery When Wet』
○900万枚/ビースティ・ボーイズ『Licensed to Ill』
○900万枚/サウンドトラック『Top Gun』
○700万枚/マドンナ『True Blue』

【1986年のグラミー賞】
最優秀レコード/スティーヴ・ウィンウッド「Higher Love」
最優秀アルバム/ポール・サイモン『Graceland』
最優秀ソング/ディオンヌ&フレンズ「That’s What Friends Are For」
最優秀新人/ブルース・ホーンズビー&レインジ

【1986年のMTVアワード】
ビデオ・オブ・ジ・イヤー/ダイアー・ストレイツ「Money For Nothing」

【1986年の出来事と日本のポップカルチャー】
○男女雇用機会均等法が施行
○土井たか子が社会党委員長に(日本初の女性党首誕生)
○ダイアナ妃来日
○ソ連でチェルノブイリ原発が爆発
○NTT株で財テクブーム到来。東京都心部の地価高騰、日本企業の海外投資始まる(バブルの幕開け)
○民放の24時間放送開始
○ビートたけしフライデー襲撃事件
○アークヒルズ、全日空ホテルOPEN
○青山キング&クイーンOPEN
○インクスティック芝浦ファクトリーOPEN
○渋谷で私立高校生のパーティがブームに。アメカジファッション登場(DCブランドの人気下降)
○コンサバとしてのボディコンファッションの登場
○システム手帳、インスタントカメラ、ヘアームース、スウォッチ時計がヒット
○デリバリーピザ登場
○トゥインクル・レース開始
○CDの売り上げがアナログ盤を上回る
○アルファレコードより『ザッツ・ユーロビート』シリーズがリリース開始
○有頂天がメジャーデビュー
○藤原ヒロシと高木完のユニット、タイニー・パンクス
○西麻布、原宿、新宿などにクラブ出現
○トム・クルーズ主演『ハスラー2』でビリヤード/プールバー人気、『トップガン』でレイバンやフライトジャケット人気
○ジム・ジャームッシュ監督の映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『ダウン・バイ・ロー』
○TV『男女7人夏物語』、海外TV『マイアミ・ヴァイス』『ファミリー・タイズ』
○ウィリアム・ギブソンの小説『ニューロマンサー』が翻訳。サイバー・パンクが話題に(のちに『マトリックス』へと繋がった)
○中村とうよう『大衆音楽の真実』
○村西とおる/黒木香のAV、テレクラ登場
○アイドル岡田有希子が自殺

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