「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信

TAP the POP

TAP the ERA 1989-2019

ロビンソン〜歌詞の内容とは無関係な曲名、そして気負わなかったことによって吹いた“追い風”

2022.04.12

Pocket
LINEで送る


大きな力で 空に浮かべたら ルララ宇宙の風に乗る


この歌はスピッツの11枚目のシングルとして1995年(平成7年)4月5日に発売された。
バンドにとって最大のヒットとなった代表曲だ。
歌詞の中に一度も登場することのない、この“ロビンソン”という言葉が曲名になった理由をご存知だろうか?
作詞作曲者の草野マサムネがタイを旅行した時に、街で“ロビンソン”という名前の百貨店に出くわしたという。
帰国後、曲作りをしていた際に何故かふとその名前を思い出し…まだタイトルも決まっていない書き上げたばかりの曲の呼び名にする。
曲の完成後も特に正式タイトルを考えることもなく、そのまま曲名となったというのだ。
スピッツはこの曲でブレイクするまで、売れない時代を過ごしている。
いったいどうしてこの「ロビンソン」は売れたのだろう?
彼らはデビュー当時“売れる”ことに対する憧れがあまりなかった。
自分たちの曲が売れる曲でないことはわかっていたものの…それを変えようとすることもなかったという。
しかし、ある時期から自分たちを支えてくれるスタッフに対して、結果を出せていないことを申し訳なく思うようになり“売れる”ことを意識するようになる。

そこでレコード会社の担当ディレクターと話し合いを重ね、当時ユニコーンやプリンセスプリンセスといった“売れているバンド”のプロデュースを手掛けていた笹路正徳にプロデュースを依頼する。
笹路といえば、音楽ジャンルにとらわれることなくアーティストの持つ魅力を最大限に引き出す才人として定評のあるプロデューサーだ。
スピッツにとって“一番売れた曲”となったこの歌も、笹路の存在なしでは誕生しなかったかもしれない。
笹路と出会う以前から、草野の書く歌詞はスピッツの大きな魅力とされていた。
この「ロビンソン」では草野の(少し難解なところもある)独自性を崩さないまま、リスナーを困惑させることのない世界観を成立させている。
笹路は、当時本人も気づいていなかったある個性に注目した。

「マサムネはハイトーンにいったときの声がいいんだから、それを使わない手はない!高いキーでもっと張って歌ったほうが聴き手に届くはず!」

しかし、当時の草野は自分の声がいいとはまったく思っておらず、むしろ嫌いなくらいだったという。
草野が高い声で歌うようになったのは笹路に言われてからで、それまでは高い声をそんなに出してはいなかった。
また、草野はこの歌を“いつものスピッツの地味な曲”と感じており、バンドの他のメンバーや笹路にもそう話していたという。
リリース当初、フジテレビ系列で放送されていた夕方のバラエティ番組のテーマ曲としてオンエアされたことを除けば、この楽曲のための表立ったプロモーション活動はほとんど行われなかった。
ところが、本人達やスタッフの予想を大きく裏切って!?この歌は1995年の初夏に大ヒットを記録したのだ。
草野はある回顧録の中でこんなことを語っている。

「なぜあの曲がこんなに売れたのか?と当時抱いていた疑問の答えはいまでもわからないんです。」

彼はこの歌を作る際に一切気負わずに作ったという。
気負わなかったことによって、この“ロビンソン”という歌詞の内容とは関係のない“不思議な響き”が誕生したのだろう。
気負わなかったことによって、歌声、演奏、楽曲すべてに“不思議な風”が吹き、彼らはその追い風に乗ったのだろう。







こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。






『山部“YAMAZEN”善次郎×佐々木モトアキ ダブルネーム弾き語りTOUR “ちょっと長い関係の歌旅2022”】


3月25日(金)広島LIVE café Jive
3月26日(土)岡山Desperado
3月27日(日)徳島Music Bar Ricky
4月15日(金)小郡ジラソーレ
4月16日(土)熊本八代7th chord 
4月17日(日)大牟田 陽炎
4月21日(木)仙台HIGHBURY
4月22日(金)福島Harvest
4月23日(土)岩手・二戸 HOUSE OF PICNIC 
4月24日(日)秋田・湯沢BASEMENT
4月28日(金)東広島pasta amare 
4月30日(土)福岡Bassic.(ライブ&スペシャルスライドショー)

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12713121312.html





【佐々木モトアキ×Keith “唄うたいと雷神”】

6月18日(土)金沢JealousGuy
6月19日(日)富山・高岡GOOD FELLOWS
6月25日(土)高円寺MOONSTOMP
7月22日(金)青森Be on café 222
7月23日(土)岩手・二戸 HOUSE OF PICNIC 
7月24日(日)秋田Yuki’s Hookah Bar(昼公演)
7月24日(日)秋田Yuki’s Hookah Bar(夜公演)

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12733597546.html






【歌ものがたり2022 雨ニモマケズ風ニモマケズ】



4月2日(土)兵庫・宝塚 IL grazie
4月3日(日)京都・四条大宮高辻 夜想 
4月9日(土)茨城・古河LIVESTATION ”L” 
5月3日(火・祝)福岡・みやま市 暖古扉(だんぶるどあ)
5月4日(水・祝)大分・日田Chewing Gum
5月14日(土)横浜Bar Brixton Market
5月15日(日)静岡・三島 ぐらBar’s
5月21日(土)群馬・前橋 呑竜横丁 
5月27日(金)名古屋ROLLINGMAN
5月28日(土)和歌山OLD TIME
5月29日(日)大阪 大きな輪
6月3日(金)小倉Bar Disa
6月4日(土)福岡Bar KINGBEE
6月5日(日)行橋Rock ‘n Roll Bar Memphis
6月10日(金)広島Jammin’ bar
6月11日(土)広島・呉Albatross
6月12日(日)岡山Record BAR COZY
6月17日(金)新潟Gallery Bar Veronica
7月2日(土)北九州・黒崎 居酒屋 中村屋
7月3日(日)大分・宇佐 音小屋REBOOT
7月9日(土)佐賀 雷神 
7月10日(日)長崎 タンゲ食堂

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12733736025.html





佐々木モトアキの楽曲「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
執筆、動画編集、音楽・食・商品・街(地域)に関わるPRなどなど…様々なお仕事承ります。

例えば執筆・編集のお仕事として、、、
「ロック」「ジャズ」「ブルース」「R&B」「シャンソン」「カントリーミュージック」「フォークソング」「歌謡曲」「日本の古い歌」など、ほぼオールジャンルのページ企画・特集に対応いたします。
ライブイベントの紹介・宣伝文や、アーティストの紹介文なども対応できます。
音楽以外のライティングとして、WEBページの作成・リニューアル、各種パンフレット作成に伴う「店舗のご紹介」「メニューご紹介」「企業・会社のご紹介」「商品のご紹介」などなど様々なPRに関わるお仕事も承ります。


音楽、人、食、商品、街(地域)…私たちが関わるものすべてには“ものがたり”があります。
あらゆるものに存在する、ルーツや“人の想い”を伝えながら「誰が読んでもわかりすい読み物」をお作りいたします✒︎
お気軽にご依頼のご相談・ご連絡ください♪
sasa@barubora.jp
090-2669-2666

【佐々木モトアキ プロフィール】
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12648985123.html

【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
http://www.tapthepop.net/author/sasaki

Pocket
LINEで送る

あなたにおすすめ

関連するコラム

[TAP the ERA 1989-2019]の最新コラム

SNSでも配信中

Pagetop ↑

トップページへ