「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信

TAP the POP

石浦 由高

1959年神奈川県横浜市生まれ。ライター/エディター。
アメリカに遊学、「Writing(執筆学)」を修める。長年、音楽と暮らす内、時代ととも生まれた歌詞の意味を読み解くことに、尽きせぬ楽しさを覚えるという。ワイン好き。

石浦 由高 が最近聴いてるアルバム

石浦 由高 の記事一覧

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夏のワンシーンから生まれたモータウンの大ヒット曲「ダンシング・イン・ザ・ストリート」

 1964年、夏。  その日のデトロイトは燃え上がるような暑さに包まれていた。自動車工場はこれまでにない活気のうちにあり、全米で盛り上がりを見せていた公民権運動…

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南北を隔てる線、メイソン・ディクソンを舞台にした歌

♪ 私たちはフィラデルフィアへと セイルしていく 石炭の町タインを遠く離れ フィラデルフィアへと セイルしていく 線を引くため メイスン・ディクスン線を ♪ マ…

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69年の夏、交錯する様々なメタファー

♪  最初のギターは  安物の雑貨屋で買った  指から血がにじむまで弾いたものさ  あれは69年の夏のこと ♪ ブライアン・アダムスの「思い出のサマー」(Sum…

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J.J.ケイルを見つけだした男

 1970年。後にソング・ライティング部門でグラミー賞を受賞することになる男は、食い詰めていた。  1938年生まれのその男は、1956年に地元のオクラホマ州タ…

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「タクシー」~ハリー・チェイピンが描く人間模様

サンフランシスコは激しい雨だった。だが、その日の稼ぎを確保するためには、もうひとりかふたり、客が必要だった。運よく、前方で手を上げている女性が見えた。彼が信号で…

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「恋に落ちる」時、名曲は生まれる~エルトン・ジョンとバーニー・トウピン

賢者曰く   今日は雨模様   そのかすれ声は   眠たげな地下鉄の   スピーカーから   滴り落ちていく 「幼き恋の日々」(原題「ウィー・オール・フォール・…

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グレッグ・オールマンがスタジオに不法侵入してまで残したかった歌

 逃走を続ける真夜中のライダーを描いた「ミッドナイト・ライダー」は、オールマン・ブラザーズ・バンドのセカンド・アルバムに収録され、アルバムからの2枚目のシングル…

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フィービ・スノウが思いを寄せた「ポエトリー・マン」とは何者だったのか

エンターテイナーだった父メリル・ローブと、モダン・ダンスの父と呼ばれたマーサ・グレアムの舞踏団でダンサーをしていた母リリ・ローブの間に生まれたフィービ・アン・ロ…

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同性から支持を集めるカントリー歌手だったケニー・ロジャースのイメージを180度変えた「レイディ」

2017年10月25日。ナッシュヴィルには様々なミュージシャンが、その男の最後のステージを祝うために集まっていた。 1938年、テキサスに生まれた男はカントリー…

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ディランの音楽の中に潜むバディ・ホリーの魂

1959年1月31日。 ミネソタ州北東部の都市、ダルースにバディ・ホリーとクリケッツがやってきた。彼が飛行機事故で亡くなるのは2月3日だが、バンドのメンバーも、…

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グレン・フライ追悼~別れの言葉は「テイク・イット・イージー」

♪ テイク・イット・イージー   気楽にいこう   自分の車輪の音で   いらつくもんじゃない   まだできると思っても   手加減するのさ   理解しようとな…

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「オールウェイズ・ラヴ・ユー」が生まれた背景

1992年11月28日。  ホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」は、ヒット・チャートの1位に昇りつめると、14週間、その地位を保った。  …

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