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TAP the POP

石浦 由高

1959年神奈川県横浜市生まれ。ライター/エディター。
アメリカに遊学、「Writing(執筆学)」を修める。長年、音楽と暮らす内、時代ととも生まれた歌詞の意味を読み解くことに、尽きせぬ楽しさを覚えるという。ワイン好き。

石浦 由高 が最近聴いてるアルバム

石浦 由高 の記事一覧

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秋の夜長に聴きたくなるポール・ロジャースの歌声

フリー。1969年にデビューした彼らは、母国イギリスでも伝説のバンドとして語られることが多いが、日本でも熱狂的なファンが少なくない。 ブルース・バンドの人気が高…

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北原白秋が歌詞に込めた思いと、過去の成功体験にしがみつく世界と社会

「待ちぼうけ」は、1924年に作られた歌だ。作詞は北原白秋、作曲は山田耕作。 この歌は満州唱歌の一つとされている。満州に住んでいた日本人の子供たちのために作られ…

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ワルツ#2~歪んだ空間に響く母への愛

映画『グッド・ウィル・ハンティング』の主題歌「Miss Misery」で、アカデミー賞の楽曲部門賞にノミネートされたエリオット・スミスに、「Waltz#2」とい…

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フリー・バード~アメリカ南部で生まれた”旅立ちの歌”

1970年代前半にアメリカ南部から登場したバンド、レーナード・スキナード。 サザン・ロック特有の泥臭さとトリプルギターが生み出す多彩なサウンドで人気を博し、19…

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『サタデー・ナイト・ライブ』が始まった日、ジョン・ベルーシが移民に扮した夜

その番組は、突然、コントで始まった。 「英語のレッスン」という名で呼ばれているその寸劇は、ブラック・ユーモアで名を響かせたマイケル・オードナヒュー演じる英語教師…

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喧騒の中でひろがる沈黙、歌詞を伝えるために必要なもの

サイモン&ガーファンクルの代表曲のひとつである「サウンド・オブ・サイレンス」。ポール・サイモンがこの曲を書いたのは、彼が大学を卒業して、音楽業界の営業マンとして…

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ポール・サイモンが南アフリカを経て辿り着いた原風景「グレイスランド」への旅

ミシシッピ・デルタはナショナル・ギターのように 輝いていました 僕は川沿いに 南北戦争の跡地を ハイウェイで下っていくのです ポール・サイモンの「グレイスランド…

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青い瞳に宿る悲しげな思いと「追悼のメロディ」

2007年11月15日。『ダリル・ホールの家からのライブ』という名の番組がネットで公開されるようになった。 スモーキー・ロビンソン、ジョー・ウォルシュ、ロブ・ト…

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世界への悲観を描いた「エピタフ」と、それに共鳴した日本の歌い手たち

1969年10月10日に発表された、キング・クリムゾンのファースト・アルバム『キング・クリムゾンの宮殿』は、またたく間にヒットチャートを駆け上がり、ビートルズの…

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キング・クリムゾンの歌が予言した政治家の死とその黒幕

「この曲を、誰もが知り、誰もが大好きなアメリカの政治家に捧げる。その名は、スピロ・アグニュー」 1969年12月14日、発売されたばかりのデビュー・アルバム『ク…

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恋人を強く抱き締められなかった夜

街の暗闇と 煌々たる灯りに満ちた家々の狭間で 我が心の静けさと 忍び寄る夜の咆哮の狭間で 誰かが誰かの名を呼び 誰かが街角から姿を消し 誰かが誰かを探すのだ こ…

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都会よりも「スモール・タウン」での暮らしに価値を見出したジョン・メレンキャンプ

1991年10月17日。ジョン・メレンキャンプはシアトルでのラジオに出演中、気を失い、病院に搬送された。珈琲の飲み過ぎ、煙草の吸い過ぎ、朝食抜きの生活、そしてス…

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